両白山地の笈ヶ岳を目指して歩いてきた。
笈ケ岳へ向かったが、雪の状態も悪く時間切れ。
— NR (@NRMeizin) March 23, 2025
しかしながら尾根から見上げる大笠山、笈ケ岳が絶景過ぎ。 pic.twitter.com/19SJ5KgpoD
前回の備忘録
ルート

【ピストン】(標高)
境川ダムゲート(340m)~開津橋(580m)~桂橋(585m)~仙人窟尾根(P1290)
【距離】
23.5km(+1.500m)
【時間】
1:21スタート~17:43ゴール(行動時間 16時間21分)
【計画ルート】
境川ダムゲート~境川ダム~桂橋~仙人窟尾根~笈ヶ岳~大笠山~開津尾根~開津橋~境川ダムゲート
【仙人窟尾根】
尾根末端(630m)ーP845ーP1109ーP1290ーP1434ーP1511ー仙人窟岳(1841m)
5つのピークを経て、仙人窟岳へ行ける。
前日
土曜日も仕事。。
— NR (@NRMeizin) March 21, 2025
今週は6連勤だ。
明日は、白山方面を歩こうと思う。
行動時間は、24時間程を計画している。
かつてないほど過酷な山行だと思われるけど、無理しない程度に楽しんで歩きたい。
(写真は、大笠山から白山を撮影) pic.twitter.com/O3fW0dkvr0
土曜日は、仕事。
日曜日は、1時位にはスタートしたかった。
寝る時間は・・
仕事明け寝るしかない。
帰宅後ご飯食べずに、風呂入って床へ就く。
しかし寝れない。。
うとうと1時間程記憶が飛ぶ。
友人と集合し、白川郷方面へと向かう。

境川ダムゲート手前の駐車地
気温3℃。
暖かい。
雪の状態は、グサグサ。
スタートからワカンを付けてスタートする。
実は自転車で行けると思って、自転車持ってきたけど無理(笑)
境川ダムの管理事務所までは、除雪されていると普通に思っていた。。

境川ダムゲート
埋まっている。

打越トンネル(全長1.413m)
ワカンを手で持って歩いたけど、手が疲れた。。
ザックに括り付ければ良かった。(復路はザックに括る)
トンネル内所々浸み出しがあったけど、凍結していなくて水だった。
奥を見るとダムの灯りが見えてホッとする。

ダム道路(復路の写真)
いくつかデブリがあって、ヒヤッとする。
真っ暗だからあまり分からなかったけど、帰り通るとスパッとダムに落ちていく箇所もあってゾッとした。
境川ダム

ダムの夜景
誰も居ない場所なのに、灯りだけが灯る。
ホッとする。

ダム堰堤
堰堤を越えて雪が積もってる。。。

積雪 2m45cm
ダム堰堤横の街灯に設置された測量機。
3月下旬なのに、2m越えてんだ。。

開津橋
橋に積もった雪がまた凄い。
この大量な湿り雪で、橋が落ちないのか心配だな。

境川ダム
凍っているのか。
桂橋

桂橋
薄っすら明るくなり始める。
ここも橋の上にどっさり雪が積もる。。

桂橋よりフカバラ尾根を望む
フカバラ尾根はキノコ雪が付いて、やっぱここを下りるのはダメだなと思った。

仙人窟尾根末端
末端まで歩くのは遠いな。。
登りやすそうなところを探りながら歩き始める。

桂橋を振り返る
前笈ヶ岳・アカモノ頂(右)、稜線手前のP1583(奥)が見えているのかな。

桂湖
湖畔は半分以上凍っている。
遠く微かに境川ダムの管理事務所が見える。

ブナ林
尾根末端まで行かず、途中から這い上がって行く。
ブナ林が広がる。

立派なブナ

ブナにいくつものコブが見える
雪などで折れても、そこからまた伸びていくんだろうな。
すごい生命力を感じる。
この界隈は、日本海側からの湿り雪が多いから致し方無いんだろうな。

前笈ヶ岳・アカモノ頂
奥に見える開津尾根で、白いピークはP1463と思う。
あそこまで行けるんだろうか(行けない)。
ダム湖畔歩きはそこまで斜度が無かったけど、山に入ると斜度がきつく速度が落ちる。
そしてグサグサの雪は、全く進まない。。。
膝下ラッセルだけど、重い雪はほんと辛い。
このペースでは、到底山頂(笈ヶ岳)に行くのは不可能。
時間を決めて進むことにした。

振り返ると大獅子山が見える

仙人窟岳(左)が見えた
遠いぞ~~~

日の出
日の出時刻には、仙人窟岳手前くらい歩いている計画だったけど(甘い)。
P845

眺望が開ける!!

大畠谷(中央)・奈良岳(中央奥)

大門山(左)、大獅子山(中央)

開津橋
あんな遠くに見える。。

ブナ林
ブナにヤドリギ(宿り木)が多く寄生している。

振り返る
ダムからどんどん高度を上げていく。

ワカンにまとわりつく重雪
日が昇り気温も上がってきて、雪が更に解けてほんと厄介。
歩いては、ストックで叩いて落とすを繰り返す。。

大門山(右)、奈良岳(中央)
眺望がいいよな~~。
初冬に縦走した時の、山々が見えて高揚する。

ピーク手前の登り

何度見ても桂湖がいい
P1109

枯れ木辺りがピークだと思われる
木が無ければ良いんだが・・
木に隠れて笈ヶ岳が見えない(笑)
ここで小休止する。
稜線に雲が掛かる(小休止してたら雲取れる)。

友人も写真を撮りまくっている(笑)

尾根の先に仙人窟岳が見える
近そうで近くない。。
アップダウンの連続で、大変だな(想像)。

笈ヶ岳
良い山だな~~

もう少し歩こう
時間的に、次のP1290で時間切れだな。
二重稜線が良い感じ。
三方岩岳(左)も見える。


眺望開けて、気持ち良い尾根がつづく

横を見ると、笈ヶ岳が見えていい尾根だ!!

振り返る

笈ヶ岳~大門山までの眺望
アカモノ頂があって、大笠山が見えないのがちょっと残念。

振り返る
人形山(右)も見えた。

ひたすら登る

主稜線の山々がすべて見えた!!
やっと大笠山(中央)が見えた。

山名を書いてみた

P1290が見えた
と同時に、仙人窟岳が遠いと感じたな(笑)

開津橋
遠くなったな。。
直線距離で測ったら、6kmだった(笑)

もう少し
笈ヶ岳(右)がいい(何度目だw)。

何度振り返っても眺望がいい
P1290

三方岩岳など見えている
クラックが入っている。。

歩いてきた尾根

笈ヶ岳と大笠山
木があって微妙だ。

雪庇にクラックがある
気を付けながら進む。
クラックの下には、極太の藪が見える。。

左から三方岩岳・瓢箪(ふくべ)山・国見山
綺麗に見渡すことができた。
今日は、ここが山頂だな。
スタートしてから、ここまで9時間掛かった。。
ここから来た道を、戻るぞーーー(悲)

雪庇

振り返る
歩いてきたトレースがまたいい。

ヤドリギ

笈ヶ岳・大笠山
やっぱこの2座は、最高だな~~。

最高だな~

登りは辛かったけど、下りは楽だ~

高度下げていくと、大笠山がもうすぐ見えなくなるね

人形山

P1109が見えてきた
奥に、大門山と大獅子山も見えている。

天生峠方面
登り気付かなかったけど、籾糠山や猿ヶ馬場山も見えている。

振り返る
歩いてきたトレースが見える。
そして奥には、仙人窟岳が見える。
P1109

笈ヶ岳
雪庇の張り出しとかスゴイな。
稜線歩くと、緊張感が凄かったんだろうな。

下りだけじゃなく、登りがあり地味に疲れる。。

三方岩岳(左奥)・仙人窟岳(右)
これが最後の仙人窟岳だな。
ありがとうございました。


開津橋までまだまだ遠い・・

白山の天然水w
暑くて水分無くなったので、雪を拝借。

稜線に雲が掛かりはじめる
P845

桂橋へダイレクトに下りていけそうなので下って行く

振り返る

スキーなら気持ちが良いだろうな

朽ちる巨木ブナ

林道手前はデブリだらけ
桂橋

ようやく桂橋まで戻ってきた
しかしながら、ここから残り8kmある。
しかも斜度が緩いし、雪が昼間緩んでいるし、再びラッセル状態。。。
進まね~~~~

境川

桂湖

欄干を越えて積もる雪
3m位積もっていそうだ。

湖畔歩き
暑いし、ワカンに纏わり付く湿り雪で辛い。。
雲が増えたね。

キャンプ場だと思われる

コテージだと思われる(埋もれてる)

軽食 たいむ
営業していなかった(当たり前)

振り返る
桂橋の左下ってきた谷が、ここからよく分かる。

湖畔道路
所々雪崩て、デブリがある。

開津橋
自転車なら数分で着くのに。。
この雪の状態だと、ほんと進まない。
それにしても雪が多いな。

カーブミラーが、ひょっこり顔を出している。

桂湖西斜面は、太陽が当たって時折轟音を立て雪崩が頻発に発生している。。
しかしながら、雪の桂湖はいいね。
境川ダム

開通尾根末端
ここに下りてくる計画だったけど、今日は無理だった。
今日の雪の状態で突っ込んでいたら、30時間位掛かるな(笑)
ここで大休止した。
往路は殆ど休止しなかったけど、復路は疲れもあって適度に休止しながら進んだ。

振り返る
仙人窟尾根がだいぶ小さくなったな。



開津橋
こんだけの雪が積もっても、橋が落ちないって凄いなと感心しきり。


さっきまで居た P1290 が見える
仙人窟尾根の左に、三方岩岳も見えるんだね。

赤摩木古谷方面
奥のドームは、ブナオ峠だな。

2m38cm
朝が、2m45cmだった。
約7cmも減ったのか。


堰堤

最後の仙人窟尾根

持越トンネルが見えた
右奥には、人形山も見える。

ダム道路
往路は真っ暗だからあまり分からなかったけど、帰り通るとスパッとダムに落ちていく箇所もあってゾッとするな。


西日がまたいい



打越トンネル
ワカンはザックに括り付けたぞ(笑)
そして日が傾き、寒くなったので再び雨具を着る。

所々道路が見えている
道路は川のように水が流れている。
踏み抜かないように、気を付け歩く。
トンネル以外は、ワカン付けっぱなしだ。

境川ダムゲート
ゴーーーーール!!!
下山後 「次平」

夜の部に間に合った
「次平」は備忘録で何回も出てきているので詳細は、割愛します・・
前回は、去年の秋に来て以来だった。

とろろステーキ定食
いや~~美味いな~。
手羽先も頼んだけど、写真撮り忘れた(笑)

やまふきの砂糖菓子
女将さんが食べてと、持って来てくれた。

薪ストーブ
最後のお客とあって、温かいお茶を呑みながら女将さんと談笑した。
いつもありがとうございます。
結び
笈ヶ岳を目指し歩いたけど、遠くから眺め終わった。
厳しい山なんだと、実際歩いてみて痛感した。
今日歩いたとこまでが、家で言う玄関だろうな。
厳冬期に毎週のように鈴鹿山脈歩いていたけど、心磨技練体済が全然足りなかった。
また来年機会があれば、歩いてみたい。
何はともあれ、天気に恵まれ素晴らしい笈ヶ岳見れて良かった。
ありがとうございました。