【山歩き・ロード】紀伊半島(25年冬)⑤本宮-那智-速玉〈中辺道〉「紆余曲折」

ロード

本宮から那智まで歩いてきた。

前回からのつづき

ルート

日程  :日帰り(2025年12月29日)
メンバー:単独
山域  :熊野古道(中辺路)
総距離 :78.6km(+3058m、-2952m)
RWG距離:81.8km(+2007、-2016m)
歩行距離:27.3km(+1655m、-1466m)
ロード距離:54.5km(+352m、-550m)
電波au :概ね良好
避難小屋:地蔵小屋
テント場:小口自然の家
トイレ :請川口・小口・那智高原・那智大社付近
水場  :小口(自販機)・地蔵茶屋(自販機)・那智大社付近
ルート :本宮ー小口ー那智大社ー速玉大社ー本宮
登山者 :順峯10人程・逆峯5人程
ヒル  :なし
ハチ  :なし
クマ  :なし(糞あり)
シカ  :なし
サル  :小口にて数頭
イノシシ:なし

ヤマップのログで見ると、獲得標高が+3.000m以上になっていた。。
RWGで見たら、+2.000くらい(←こっちが正しいかな)。
168号線のトンネルとかで、数値が狂ったと思う。

那智大社の下に自転車をデポして、車で本宮まで戻り本宮よりスタートした。

熊野古道

新宮市観光協会より引用

熊野速玉大社(新宮市)・熊野本宮大社(田辺市)・熊野那智大社(東牟婁郡那智勝浦町)の熊野三山を詣でる路が「熊野古道」という。

熊野古道には6つのルートがある・・
「伊勢路」伊勢神宮から熊野三山を目指す参詣者が歩いた。総延長170km。
「中辺路」田辺市から東に分岐する。総延長130km。
「小辺路」高野山と熊野本宮大社を結ぶ。総延長70km。
「大峯奥駈道」吉野から熊野三山を結ぶ修験道信仰の道。総延長170km。
「大辺路」紀伊田辺から海岸線を歩く。総延長92km。
「紀伊路」京都・大阪と熊野を結ぶ。総延長は不明。

特に「大峯奥駈道」では、熊野から吉野へ向かうのが「順峯(じゅんぶ)」、吉野から熊野へ向かうのが「逆峯(ぎゃくぶ)」と呼ばれる。

冬休み「玉置~本宮」まで歩かせていただいた。
残りの熊野三山を詣でたいと思い、今回計画した。
バスなど公共交通機関使えば良いかもしれないけど、折角自転車あるので人力で周回をさせていただきます。
それではスタート・・・

スタート(小雲取口)

朝食

那智大社の下に自転車をデポさせてもらう。
那智の町まで下りてくると、コンビニあるので朝食や行動食を調達する。
コンビニに、那智黒(のど飴)があったのでお土産がてら買った。

下地橋バス停

本宮まで車で移動し、準備してスタートする(7:00)。
濃霧。。。
日の出時刻なんだが、、
今日は晴れ予報になっている。
予報を信じて進むか。
小雲取越は、約13kmとなっている。

道標

立派な中辺路道標がある。

歩きやすい道がつづく

大峯奥駈道を比べると、平和な道がつづく。
年末だけど紅葉しているんだな。
常緑樹と落葉樹が混じり良い感じだ。

針葉樹とシダの道が増えてくる

松畑茶屋跡を過ぎる。
元文4年(1739年)には4.5軒の茶屋があったと記されている。

百間嵓

今日一番の絶景スポットだ。
熊野三千六百峰と言われる、幾重にも重なる山並みが圧巻だ。

(左)大塔山・(中)野竹法師・(右)果無山脈・(右下)雲海の本宮町

あまりの眺望に広角で撮影。
登って行く中で、本宮町が雲海なのは分かった。
ただ木々に遮られ撮影ポイントが無かった。
歩いても、恐らくあれではくらいしか分からない紀伊半島。
特徴的な山が少ないからこそ、魅かれるのかもしれない。

賽の河原地蔵

賽の河原とは、死んだ子供が行くところと言われる三途の川の河原。
ここで子供は、親の供養の為に石を積み上げ塔を作り、作っては絶えず鬼に壊される。
そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという。
積み上げられた石は、この話に因んでいると言われる。

桜茶屋跡

桜峠を越えた所に茶屋跡がある。
1919年には建物を利用された記録がある。
その後営業を取りやめたとみられる。
庭先には、桜の木が2本ある。その間にはベンチが置かれる。
護摩が置かれ、行所でもある。
礼拝して先へ進む。

白見山(正面)を見上げる

桜峠より小口へ向けて、どんどん下って行く。

尾切地蔵

小口集落手前にてお地蔵様が置かれている。
礼拝。

小口(新宮市熊野川町)

小口自然の家(10:30)

ここが宿泊施設やキャンプ場などある。
熊野古道において、重要な拠点になる。

小口郵便局

朱いポストや佇まいがいいね。

しばし小口の集落を横切る

自販機やトイレなども多くある。

大雲取口

ここから大雲取越は約14.5kmの道のりとなる。
小雲取は最高地点400m前後だったけど、大雲取は800m前後まで上がる。
それでは後半戦も、お願いします。

お地蔵様

礼拝。
登山口直ぐにある。

円座石わろうだいし

石に刻まれた梵字は、阿弥陀仏(本宮)・薬師仏(新宮)・観音仏(那智)を表すと書かれているが、、、
苔に覆われ分からない。。
円座とは、わらやいぐさ等を丸く編んだ敷物の事だが、石の上面の模様がそれに似てることから、この名が付けられた。

石段がつづく

杉檜とシダと石壇が延々とつづく。
最初は良かったが、延々続くと・・・
楠ノ久保旅籠跡手前に、東屋があり水場がある。
蛇口をひねると水が出てきた(驚)

胴切坂

旅籠跡を過ぎてから、峠まで一気に登る。
登り切ると本日の最高点「越前峠(870m)」へ到着する。
西洋人の方が単独で休憩されていた。

お地蔵様

谷を横切り、古道に水が流れていたりする。
(雨の日など、靴びしょ濡れか??)

「地蔵茶屋」休憩所

地蔵様

休憩場の横の御堂に居られる。
自販機やトイレ(冬期使用不可【12月~3月】)やベンチなどあってホッとする。
丁度ベンチに、神戸からのお二方が居られた。
本宮より4日掛けて那智を経て新宮まで行かれるみたいだ。
彼氏さんはポーランドの方で、彼氏さんの熱い思いで歩かれるとのこと。
色んな方に熊野古道が愛され嬉しい限りだ。

今日は、水600㎖とゼリー2個なので、自販機で水分補給しようと思った。
あっ、財布忘れた(泣)
あと300㎖あるから大丈夫かな。

ここから舗装路を暫く歩く。
九十九折の舗装路を、ショートカットするように古道は付けられている。

お地蔵様

護摩があったので、礼拝。
赤い実の付いたナンテン。
「難を転じて福となす」
丁度お地蔵様に、光が差し込み神々しいな。

亡者の出会い

色川辻と舟見峠の間の杉並木は、亡者の出会いと呼ばれる。
亡くなった親族や友人に出会うことがあると伝えられる。
日本書紀によると、日本で最初の夫婦「イザナミノミコト(妻)」が熊野にて埋葬された場所で、「イザナギノミコト(夫)」が妻を追い黄泉おみの国(冥界めいかい)へ向かった場所でもある。

熊野において、妙法山阿弥陀寺は死後の世界に向かう旅と特に関りが強いと言われる。
また機会があれば訪れたいな。

舟見茶屋展望台より熊野灘を望む

眼下に那智湾を望める。
標高870m。
ここからまだまだ那智湾まで遠いな、、
思えば大雲取越で、ここしか眺望が無いね。

那智高原より

(右)烏帽子山、その下が那智山になる。
トイレや駐車場がある。

石段

高原から長い石段を下りていく(これが辛い)。
あと少しだ。
3人組の家族の方と会う。
娘さんが辛そうに下りていた(あと少しだ)。

那智大社

行者堂

新しく建てられたんだな。
調べると、2023年10月21日に落慶法要を開いていた。

那智の滝・三重塔

落差133mで直瀑での日本一。

青岸渡寺

西国三十三所観音霊場の第一番札所である青岸渡寺(せいがんとじ)。
仁徳天皇の時代(313~399)にインドから那智に渡来した裸形上人(らぎょうしょうにん)が、那智の滝で観世音菩薩を感じ得て、現在の場所に庵を造ったのが始まりとされる。
御本尊は如意輪観世音菩薩(にょいりんかんせおんぼさつ)。
現在の本堂は、天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建した。
桃山時代の特徴を色濃く残している。

2013年から始めた「西国三十三所巡り」は、2017年に満願をした。
その折に、青岸渡寺は2014年に訪れた。
そして平成29年(2017年)熊野修験春峰にて、青岸渡寺より本宮大社を歩いた。
なので9年振りの青岸渡寺となる。

那智大社

社殿は熊野本宮大社や熊野速玉大社のように横一列に並ばず、三所権現をはじめとする主要五社殿と八社殿及び御県彦社が矩折して配置されている。

神社も寺も人が多くて驚く。。。

表参道

463段の石段がある。

そして自転車デポ地に無事到着。
歩きで、27kmは長かった。(16:00)

那智~新宮(自転車)

那智の滝

それでは出発。

大門坂

大門駐車場から那智山駐車場まで約270段の石段がつづく。
せっかくなので、担いで下りていく。

那智海水浴場

日没。
吉野をスタートして、いくつもの山や峠を越え熊野灘まで来れた。
感慨深いな。

海沿いの夕暮れライドが気持ちが良い

高野坂

熊野速玉大社と熊野那智大社を、巡拝する人たちが行きかった中辺路ルートの一部。
三輪崎(西側)から広角(東側)まで約1.5km。
苔むした石畳、木々の間から見える大海原。この地がかつて鯨漁で栄えた名残の鯨山見跡など、短い行程に見どころが凝縮されている。

石畳み

暗くなってきた、、

真っ暗。。。

金光稲荷神社寄りたかったが、暗くなったので諦めた。

御手洗念仏碑

1672年伊勢の人が、那智山と新宮で100日念仏唱えたことで記念建造した。

王子ヶ浜

暗くて綺麗さがよく分からない。

広角口

熊野古道、無事終了。

速玉大社

やっと到着!!(18:00)

しかしながら閉門時間は、本宮大社同様 「17時」。。。
諦めて帰路に就く。

すき家(新宮店)

お腹が空いたので、すき家で牛丼大盛りをいただく。
あとは、本宮まで漕ぐのみだ。

熊野川町のイルミネーション

真っ暗な国道42号線。
ここの集落だけは、イルミネーションがちらほらあって癒された。

ゴーーーール。

結び

高野坂は暗くなってしまったけど、無事に中辺路を歩き新宮まで行けた。
これにて大峯奥駈道と熊野三山を巡ることができた。
自分は何回も分けてやっと巡れたが、これを昔々に歩いた役行者はやはり神様です。

ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました