【山歩き】池木屋山(台高山脈)「風折滝・高滝」

紀伊半島

台高山脈の池木屋山を歩いてきた。

過去の備忘録

去年の秋に「宮の谷登山口」から、高見峠まで歩いていた。
久々の台高山脈北部。

今日のルート

距離:13.9km(+1911m)

ルート:宮の谷登山口~風折滝~高滝~池木屋山~霧降山~宮の谷登山口

死亡事故多発

高滝の巻きは危ない。
スリップしたら、谷底へ落ちていく。
ヘルメットは必要だと思う。
フィックスロープがあるので「ランヤード」があれば、もっと安全だったな。

↑ランヤードの参考画像

沢登り

昔沢登りや、大滝登攀へよく行っていた。
そんな程度の自分が書くので、行かれる際はご自身の技量・経験・体力等、十分ご自身で判断し行動してください。

15/9/20-22 岩井谷-堂倉谷下部
15/10/3-4 中の滝(大滝登攀)
14/7/26-27 奥ノ平谷 
15/6/7 絵馬小屋谷
14/7/13 唐谷川

↑自分が書いた 過去の備忘録
↑岩井谷
↑中の滝

「岩井谷」は、台高山脈で一番険悪と言われる谷です。
紀伊半島の真ん中に位置する世界百名爆「中の滝」は、落差270mあります。

↑絵馬小屋谷
↑唐谷
↑奥ノ平谷

沢登り初めて行った谷は、ヌタハラ谷だった。
そんなこともあって、蓮川界隈の谷へよく行かせてもらった。

スタート

鈴の音アルプス

実際歩くとあの山が桝形山とか分かるのが嬉しい。

宮の谷渓谷登山口

蓮ダムからここに来るまで、デカい鹿が数頭いた。
エゾシカかと思った(笑)

苔むした岩が多い

蛇滝

橋が落ちている。。(怖)

プチゴルジュ

苔むした河原

六曲屏風岩

写真じゃ分かりづらいけど、80m位の屏風岩がつづく。

切石河原

ここら辺は切石なんだろうか??

巨岩

家くらいありそうな巨岩だ。

橋がつづく

それなりの年数が経っているので、とても不安。。

風折谷出合

風折谷出合

「岳魂」の石碑がある。
手前はやっと陽が差し込み暖かい。
そして休憩所があった(写真なし)。

石碑

昭和47年春に飯高山岳会の方が、高滝の巻きで亡くなられたみたいだ。

風折滝(40分)みたいなので、取り敢えず風折谷へ向かって進む。

濡れたトラバース

早速残置ロープが出てきて、驚く。

フィックスロープ

やらしい箇所には、残置ロープがあって助かる。

潜り岩

ここでも残置ロープがぶら下がっており、大活躍する。
友人は背が足りず、四苦八苦するものの諦め大巻きした。
アブミ持ってこれば良かったなと。。

5m滝

水線横を抜けていく。
フリクション良く安心だが、靴が濡れた。。
ここも残置ロープ無ければ緊張するな。

風折滝(70m)

滝を抜けると、風折滝が見えた

綺麗な直瀑

滝の由来は、風が吹くと折れ曲がってしまう為みたいだ。
滝の両脇には、雪や氷柱があっていい感じ。
滝壺まで行きたかったけど、岩が凍結していてチェーンスパイクでも怖そうなので止めた。

巨木のナラ

風折滝手前の河原にあった。

5m滝

再びここを降りていく。
再び靴も濡れる。。

風折サイダー

水が澄んで綺麗だ。
来た道を戻って行くので、帰りはじっくり谷を眺め下って行く。

へつり

フィックスロープがあって有難い。

河原

潜り岩

下りは潜らず、そのまま下りた。

エメラルドグリーンな谷

再び風折出合に戻ってきた。
そして宮の谷を進んでいく。

高滝(50m)

谷へ下りると木々の隙間から、高滝が見えた

高滝

看板

ここから危ないみたいだ。

左岸を高巻きしていく

落ち葉があって滑らないように注意する。

高滝の落ち口

高滝の中間部

下を見ると・・

滑落したら、滝壺に落ちていきそうだ。。

バンドをトラバース

これでもかってくらい残置ロープがある。

お地蔵さん

亡くなられた日付が書かれている

高滝に向かって祀られている。

まだまだ気が抜けない

猫滝

これも一緒に巻いて行く。

谷へ降り立つ

危険箇所は終わった。

ドッサリ滝

ナメ滝

上部はナメ滝がある。

奥の出合

河原になってキャンプ適地だな

ここから谷とお別れし尾根へ乗り、山頂を目指す。
ここの標高800m程で、山頂(池木屋山)まで約600m高度を上げないといけない。。。

薄っすら雪がある

振り返るとナメラ山など見えていると思われる

東尾根が見えた(豆腐岩より)

あの稜線まで上がるのか。
ここに奇岩があって、ネットで見てたら「豆腐岩」と書かれていた。

池木屋山(1.395m)

ブナ林

杉地帯を抜けると、原始林のブナが広がる。
雪も足首位だが、積もっている。

山頂までもう少しだ

振り返る

素晴らしいブナが広がる

山頂

ブナ林に囲まれ視界がいまいちだ。
冬枯れの今でこれだから、葉が生い茂るとほぼ眺望無しだな。

道標

大台ケ原

ブナに遮られスッキリと見れないな。。

南西方向に主稜線が伸びている。
そっちへ少し進んでいくと・・

大台ケ原方面

国見山方面

奥には熊野灘が見える。
ブナに遮られることなく、綺麗に見渡すことができる。

霧氷

朝とかは霧氷綺麗だっただろうな。

森が広がり、ここで大休止した(至福の時)

それでは下山していこう

15時が過ぎた。
ヘッデン下山も覚悟する。

山頂直下の池。
山の名前のもととなった池。
以前ここに小屋があったことから、「池小屋山」と呼ばれるようになったみたいだ。
なぜか現在は、「小」⇒「木」になっている。

巨木のブナ

北斜面には雪無くて、南斜面には雪が残る。

霧降山

山頂手前は視界が開ける。

振り返ると池木屋山が見える

正面は大熊谷の頭が見えているのかな

山頂

何も眺望ないので、写真撮り通過する。

大展望

明神岳や桧塚(左)、高見山地の三峰山(真ん中)、大洞山(奥)が見渡すことができた。

明神岳方面

池木屋山と登ってきた尾根

尾根に杉がある所。
急登だったな。。

ブナがいい

遠ざかる池木屋山

ブナベンチ

凄い曲がってるな。。

二重稜線

残雪とブナがいい

奥に熊野灘が見える

ヒメシャラ

西日が当たりいい感じ

日の入りまでもう少しか。。

コブシ平より霧降山を振り返る

ワイヤーの残骸が多く残る。

ドラム缶

桧塚

西日がいいね。

日の入り近い

下に林道が見えた(まだまだ下りないとあかんw)

カシの大木

常緑樹が多くなってきた。

獣害ネット

看板の所に出入り口がある。

索道沿いを下って行く

前回は雨上がりでズルズルしており歩きにくかったけど、今日は乾燥して歩きやすい。

布引山(右)、局ヶ岳(奥)

前回何の山か分からなかったけど、あの山姿と歩いたから分かった。

東尾根

最後に稜線を眺めることができた。

植林地帯へと入って行く

廃屋の中を通ったりする(笑)

下山

結び

久々台高の谷を歩いた。
とても楽しかったし、やっぱ水や滝が綺麗だなと感じた。
そして池木屋山からの眺望やブナに癒されました。


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