【沢登り・山歩き】クワウンナイ川-トムラウシ山②(7日目)「杖」

2508知床岬・クワウンナイ川

クワウンナイ川を遡行してきた。

前回からのつづき

↑準備編

↑盆休み前半が、知床岬トレッキングをしてきた

盆休み後半は、クワウンナイ川を遡行する。

↑1日目を終え、2日目を迎える

行程

日程  :3日間(2025年8月13日~15日)
メンバー:2人(自分含め)
距離  :37.1km(+2372m、-2371m)
電波入au:日本庭園周辺・第一公園周辺
ラジオ電波:二俣=AM「×」FM「〇」、避難小屋=AM「×」FM「×」
避難小屋:ヒサゴ沼避難小屋
テント場:指定テント場(ヒサゴ沼)
トイレ :ヒサゴ沼避難小屋横
水場  :クワウンナイ川は源頭まで水場
    :ヒサゴ沼の雪渓
ルート :1日目(13.1km):天人峡Pー(クワウンナイ川)ー二俣(1400m地点)幕営
    :2日目(9.6km):二俣ー源頭ー日本庭園ートムラウシ山ーヒサゴ沼避難小屋
    :3日目(14.2km):避難小屋ー化雲岳ー天人峡P
登山者 :縦走路・トムラウシ山頂・避難小屋登山者あり
    :クワウンナイ川、誰にも会わず
宿泊14日:ヒサゴ沼避難小屋(関東3人PT・堺のソロ・道内の沢屋さんソロ・外国人のソロ)
宿泊14日:ヒサゴ沼キャンプ場(外国人ソロ)
ヒグマ :なし
キタキツネ  :なし
エゾシカ:なし
ヒル  :なし

※ヒサゴ沼避難小屋宿泊13日は、大盛況で満員御礼(小屋定員32人)だったみたいだ。
登山道整備関係者・ツアーの団体など居たみたいだ。
ヒサゴ沼キャンプ場も、大学生のサークルなどで20張程あったみたい。
14日は、次の日天気悪いせいか小屋もキャンプ場もガラガラだった。

コースタイム

8/13 1日目
05:30(580m)清流橋 クワウンナイ川
06:20(586m)ポンクワウンナイ川出合 入渓
07:00     淵①
09:10(783m)二俣
10:00     淵②
10:30(876m)二俣
12:00(976m)カウン沢出合
13:05     魚止め滝
14:00(1167m)二俣
15:00     ハング滝①
15:50(1366m)二俣
16:00(1400m)幕営地

8/14 2日目
06:15(1400m)入渓
06:50(1580m)ハング滝②
08:15(1650m)源頭
09:15~09:45(1850m)縦走路合流
09:45(1850m)トムラウシ山へ出発
10:50~11:30(2141m)トムラウシ山頂
14:15(1690m)ヒサゴ沼避難小屋

8/15 3日目
05:40(1690m)ヒサゴ沼避難小屋
06:45(1954m)化雲岳
10:00(1317m)第一公園
13:00(617m)化雲岳登山口

2日目 幕営地(1400m)

日暈(ひがさ)

天気が下り坂のサイン。
予報では今晩から雨みたいだ。。

朝食

トマトリゾット。

入渓

今日もよろしくお願いします。
朝から水が冷たいね。
吐く息が、白いぞ!!(寒)

小滝がつづく

・1480m ハング滝②15m

ここは滝裏を通れるみたいだ。
全然通らなくても巻けるんだけど(笑)
寒いけど、折角来たから滝裏行くぜーー

Yさん撮影

滝裏

微妙に滝裏が狭くて、ずぶ濡れ。。
雨具着てて良かった。
その後は、左から巻いて行く。

滝上で振り返ると、素晴らしい景観が広がる

小化雲岳の前衛峰(P1852)かな??

最後の5m滝??(1520m)

これを最後に大きな滝は終わった。
巻道も明瞭なのがあって、巻いても良いし水線を歩いてもいい。
自分は巻き気味で歩いていた(笑)

振り返る

黄金ヶ原の台地が見渡せた。
写真じゃ伝わらないけど、とても大きな台地だ。
そして点在する池がまたいい。

1580m地点で水を汲んだ(2人で計8L)。
伏流し始めて、どこで水が切れるか分からなかったので。。
今晩の夕食・明日の朝食・行動水を鑑みて汲んだ。
(結果、ヒサゴ沼の雪渓で十分水が取れた)

アイヌ語の「クワウンナイ」・・・
クワ=杖
ウン=入る
ナイ=川・沢
歩くのに杖が必要なほど険しい川」という意味。
ほぼストックを使って遡行してましたが、滑床や河原歩きは大活躍した。
名前通り、杖(ストック)は重宝すると感じた。

クワウンナイ川の源頭

源頭

良い雰囲気だな。
ここで幕営したら眺めも良いし最高だろうな。
お花畑が広がる(時期遅かったが)。

何度も振り返る

クワウンナイ川を背に、歩いて行くのがまたいいね。

源頭の池がどんどん遠ざかって行く

源頭からも踏み跡が明瞭で、それを辿れば縦走路へ容易に着く。

縦走路(日本庭園)

縦走路へ到着

ここからトムラウシ山頂へ向かう。
そのため沢装備を脱ぎ捨て、ハイキング装備で歩く。
縦走路の片隅に荷物をデポした。

縦走路には、登山者が行き交う。
久々人を見た気がする(笑)

アタックザック(笑)

ポケッタブルザックを忘れた。。
スタッフバックとかで行こうかと思ったが、荷物が入らないし、、
ザックの雨蓋を強引に外し、何とか背負えそうなのでこれで行くことにした。
熊スプレーと熊鈴は、忘れずに。

ハーネスやヘルメットを取り、身軽でトムラウシ山へ向かう。

振り返る

化雲岳(真ん中)、忠別岳(右)が見渡せた。
雲の中に旭岳。
写真には取れなかったが、薄っすら旭岳も見えていた。

トムラウシ山(2141m)

トムラウシ山(右)が見えた

雲が湧き出てきたぞ。。。(急げーーー)

トムラウシ山と北沼

北沼から標高差100m程で山頂。
まだまだ登るんだな。。

北沼分岐

トムラウシ山まで、残り600mだ!!

北沼

ロックガーデンという、岩が点在している。
マークや積み石がある。
ガスっていたりすると、ルートロスしやすい。
夏休み前半の知床岬で鍛えられたお陰で、岩ゴロゴロ歩きは慣れたもの(笑)

トムラウシ山頂へ到着!!!

ガスって真っ白。。。
山頂道標横で待機・・・
一番雲が取れた瞬間を狙って、撮影した。
百名山の一つ、「トムラウシ山」無事登頂出来ました。

やっと「40座目」となった。(どうでもいい)

2日目にして、晴れ待ちだけど山頂で大休止した。
ぼちぼちと下山開始する。

天沼(真ん中)・化雲岳(奥)

東から雲がどんどん流れ込む。
辛うじて西のクワウンナイ川界隈は、見渡せれる。
途中トムラウシ山日帰り(天人峡よりピストン)の方と談笑させてもらう。
話すと同じ年で、更に驚く。
北海道旭川在住で、冬はBCをされるそうだ。
北海道に住んでいたら、冬は山スキー・BCがメインになるんだろうな。

荷物デポ地へ到着。
再び重たいザック(水6L含む)を背負い、ヒサゴ沼避難小屋へ進む。

ザックはパンパンです。。

化雲岳~小化雲岳(中央)の稜線がいいね

ヒサゴ沼

雪渓を下って行く。

水場

雪渓の下は、水がジャバジャバ流れていた。
ここでガブガブ水を飲んだ(浄水器使用)。
ヒサゴ沼避難小屋で会った方は、そのまま飲んでも大丈夫と言っていた。
そして雪渓の付近は、冷気があって涼しかった~~。

ヒサゴ沼避難小屋

避難小屋へ到着

恐る恐る小屋の扉を開けた。
すると関東3人PTが居られた。
前日満員御礼だったから、心配したけど少なくてホッとした。
これなら避難小屋で泊まれそうだ。
満員御礼なら、避難小屋前でテント泊するつもりだった。

32人泊まれるみたいだ。
2階建ての避難小屋。
避難小屋の隣には、トイレが2個ある。

ガラガラの避難小屋なので、沢服やテント類を干させてもらう(笑)

関東3人PTと談笑していたら、堺の方が入ってきた。
堺の方はここへ来る前に、「利尻・礼文」歩かれていて自分も一昨年歩いたので話しが盛り上がる。
15時過ぎから暗くなるまで、小屋に居る方々と談笑タイム。

コンソメスープ

珈琲やココアや紅茶など飲んでいたけど、コンソメスープもいいね。
さっぱりして美味しい。
喉も乾いたのもあって、3杯程飲んだ。

夕食

パスタ・焼きベーコン・高野豆腐・コーンポタージュ

のんびりと屋根付きの場所で、食事できて最高だな(笑)
そして北海道に来て7日経ち、やっと屋根付きで寝れるzzz
(最初で最後の屋根付きだった)

夕方くらいに、ソロでパンケトムラウシ川遡行した方がやってきた。
明日は、黒岳の方に縦走するみたいだ(凄い)。

そんなかんだで、暗くなり(19時過ぎ)寝たzzz

結び

川を遡行し、源頭から見下ろす景色が堪らなくいいね。
紀伊半島の源頭って、ほぼ樹林帯に囲まれているから、、
後半はガスってしまったけど、トムラウシの山容を見れたし計画通り歩けたことに満足。


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