【山歩き】志戸ノ鼻(南伊勢町)「アザラシ」

紀伊半島

南伊勢にある志戸ノ鼻へ行ってきた。

今日のルート

距離:13.3km(+1.013m)

ルート:阿曽浦漁港~大方山~阿千河内山~丸山~筆島展望所~志戸ノ鼻~シジラミ浜

阿曽浦漁港を起点に、時計回りに歩く。

過去の南伊勢

南伊勢の海山シリーズも、今日で「5回目」となる。

山と海を一緒に楽しめる南伊勢。
日本津々浦々リアス式海岸あるけど、海山を楽しめるのはここしか無いと思う。
実際東北の方(太平洋側のお住まい)が、わざわざここに来ていた位だから。

今回の装備

↑去年撮影

ザック  :ルルイパック23(モンベル)
ストック :U.L.フォールディングポール(モンベル)
スパッツ :ライトスパッツ セミロング(モンベル)
グローブ :テムレス
     :フラッドラッシュEXPグローブ(ファイントラック)
     :軍手

真冬でも、軍手で居られる暖かい南伊勢。
軍手は活躍する。

シダ漕ぎ

南伊勢の山は、「シダ」が多い。
スパッツ必須だと思う。
初めて訪れた時、知らずに歩いたら靴下はシダで引っ掛かりボロボロになる。。

自分は、ハーフパンツの下にタイツ穿くスタイル。
胸辺りのシダ漕ぎもあって、タイツも引っ掛かりボロボロになる。
なので雨具のズボンを着用していた。

過去5回南伊勢歩いているが、阿曽浦のシダが一番多く感じた。

竈方(かまがた)

今回歩く眼下に、「大方竈」がある。

以前の備忘録でも書いたが・・・
南伊勢町の沿岸には、約800年前平家の子孫が移り住んだとされる。
そして「竈方(かまがた)」の集落が点在する。
竈は、塩を焼く竈(かまど)で昔平家の落人達が塩を作り生計を立てていた。

竈方集落
・新桑竈(さらくわがま)
・棚橋竈(たなはしがま)
・栃木竈(とちのきがま)
・大方竈(おおかたがま)
・小方竈(おがたがま)
・道行竈(みちゆくがま)
・相賀竈(おうかがま)現在は相賀浦
・赤崎竈(あかさきがま)1854年津波で流され廃村

これらをまとめて、「八ヶ竈」と呼ばれている。
これらの集落には、小川が流れ、薪を得る為山に近い共通点がある。
そして良質な薪で、「ウバメガシ」がある。
南伊勢の山を歩くと、立派なウバメガシの木をよく見る。

初めての阿曽浦・・

↑2017年 阿曽浦で撮影

記録を辿ると、約8年前の冬に初めて訪れた。
当時は、クロスバイクで志摩半島を走っていた。
そこでたまたま見た、阿曽浦の海に魅了された。
そんなこともあって、南伊勢といえば阿曽浦が一番好きだな。

そんな阿曽浦の海と山を歩けると、友人がルートを探し出してくれ今回歩くこととなった。

スタート

堀坂山・観音岳(松阪)

山に冠雪が確認できた。
今回の寒波は、ここまで雪を降らしたんだな。。

↑最近走ったから、より山座同定できるのも嬉しい。

野見坂より熊野灘を望む

家出る時雪がチラついていたけど、南伊勢は安定の晴れだな。
北の寒気が強ければ強いほど、南は晴れてくれる。

明神橋

阿曽浦に着いて、橋から下見たらこれ。
やっぱ良いよね。

漁港の近くに車を停めてスタートする。

度会山地

冠雪している。
初めて度会山地が冠雪しているの見たね。
下山した時には、雪は確認できなかったから冠雪は珍しいんだろうな。

ぽかぽかだ

丁度自転車に乗ったお爺さんが話しかけてきた。
「釣りか~??」
リュック背負ってるのに(笑)
この界隈では、釣り客が大多数なんだろうな。

笑門(しょうもん)しめ縄

三重県伊勢地方の伝統的なしめ飾りで、年神様をお迎えするほか、無病息災を願う魔除けの意味がある。
伊勢地方では、神話に由来する「蘇民将来(そみんしょうらい)」の逸話にちなんで、しめ縄を家の玄関に一年中飾る風習がある。

そんなかんだで、「笑門のしめ縄」見ると伊勢に来たなと感じる。

漁港よりP111のピークを望む

下山があのピークを下りてくる。

エメラルドグリーンな漁港

ホース格納箱「30」(南伊勢町)

赤崎バス停

1時間1本あって、交通機関は充実している。

真珠養殖場

以前地元の方に聞いたら、真珠の養殖している筏みたいだ。

ふるさと夢トンネル

自販機ある。

大方山(258m)

道標(南勢テクテク会)

有難いオレンジの道標
整備してくれほんと感謝。

梅と阿曽浦の山々

満開近い

今シーズン初めての梅だな。

ここから取り付きがよくわからなかった。
家の中を入って行った方が良かったかな。。
取り敢えず尾根へ乗るのに、左から巻いて尾根へ乗り上げた。

登山道

やっと登山道へ合流。
いい溝道になっている。
シダは多め。

西峠

ダイオッサン

名前が気になるところ(笑)

眼下に大方竈(左)

西峠から登ると、視界が開ける。
見江島の奥には、定ノ鼻も見えている。
奥には、紀伊半島が見える。

大方山のピークが見えてきた

シダ漕ぎ

ちょっと厄介なシダさん。。。

横を向けば熊野灘(最高)

もう少し

眺望が良さそうだぞーーー

山頂

歩いてきた道を振り返る

奥には冠雪した大台ケ原が見える

熊野灘

大方竈集落

山の上からも、海が綺麗なことがわかる。

御座岬方面

眺望が良いので、大休止をする。

阿千河内山(205m)

常緑樹の森

やっとシダから、解放された。(まだシダ地帯あるが)

たまに眺望が開ける

山頂

シダに埋もれる三角点

奥に度会山地が見える

シダに囲まれながらも、度会山地が見えた。
雪は確認できなかった。

丸山(182m)

山頂から下ると熊野灘が一望できた!!

丸山へとつづく山稜が良い感じ。
しかしルートは、一旦大方竈の方へ下りて登り返すルートを辿る。

写真撮り忘れたが、塩竈浜も見えた。

道標

塩竈浜も行ってみたいが、今回はパスした。
またの機会に・・

大方竈の方へと進んでいく。

とても歩きやすい。
これまでの道と、雲泥の差だ。
大方竈から塩竈浜まで、昔は人の行き来が多かったんだろうな。

ウバメガシ巨木

木々の隙間から、大方山が見える

避難場所

備蓄倉庫もある。

歩きやすい道

進んでいくとお爺さんが、木陰でトレーニングをしていた(笑)
大方竈集落の方だろうな。
しばし談笑タイム。

池が現れた。
ウバメガシの木々に囲まれる。

丸山(左)

山頂は丸くなだらかで、ここから見るとどこがピークか分からない。。

薄い踏み跡

シダが茂る。
谷ルートもあるみたいだが、尾根直登ルートで上がる。

山頂

眺望は無い。

下を見ると・・

ワロック


道標の下に石が置いてあった。
ワロックとは・・
石に絵を描き、いろいろな場所に置いてくる。
出向いた場所で気に入った絵柄の石を拾ってくる。
こんな石を使った遊び『WAROCK(ワロック)』が注目を集めている。
初めて知ったな。
ホッとするひと時でもあった。

筆島

道標

地図を片手に歩く。
これもまたアナログで楽しい。
たまに気を抜くと間違えるが(笑)

道は歩きやすい

シダが無いと楽だね~~

筆島展望地

正面に筆島が見えた。
ここから海岸まで下りていく(ピストン)

先端へ進んでいくと、眺望が開ける

志戸ノ鼻(手前)、見江島(中央)、大台ケ原(右奥)が見渡せれる。

眼下に海岸線も見える

小屋跡かな

筆島

逆行で暗いな。。
ここから海岸へ下りていく。

海岸下りる箇所にロープが垂れ下がる

筆島

筆島の北東の海岸に降り立つ。

降りてきた尾根を振り返る

友人が丁度降りてくるところ。
分かるだろうか・・
右端の樹林帯にいる。

海岸と地層

海も良いけど、地層も凄いな。
ここでも小休止をした。
その後また登り返して、筆島展望地まで戻る。

リアス式海岸と紀伊半島がとてもいい

筆島展望地まで戻り志戸ノ鼻へ歩いて行く。

志戸ノ鼻

志戸ノ鼻がだいぶ近くなってきた

志戸ノ鼻道標

去年に設置されたみたいだ。

曇天

雲が出てきたので、目の前のナイフリッジで待つことにした・・・(風も吹いて少々怖いw)

下を覗くと・・・

50m程の高さ

筆島方面

大台ケ原方面

雲が出て見えなくなってしまった。。

藤坂峠がよくわかる(鉄塔や山の掘削)

先月行った鵜倉園地(正面)も見える

身を乗り出し海を撮影(怖いけど綺麗)

待った甲斐あったな~~~

それでは戻ろう!!

シジラミ浜

ウバメガシの枯葉

登りでこれがあると、滑る滑る。。。

小屋の屋根か??

道がいい

地蔵さんなのかな??

眺望が開ける

先程居た、志戸ノ鼻が見えた。

よく見ると・・・

アザラシじゃん(笑)

雲が増えてきたな

ウバメガシの森がいい

眼下にシジラミ浜が見えた

地蔵堂

祠があって中にお地蔵さん居られるかと思いきや、、
何も無かった。。

ここから浜へ方角を変え、降りていく。

道がいい

スタジイ

「ブイ」マーキング(笑)

ロープ

危険箇所ではなく、誘導ロープな感じで現れた。

シジラミ浜

雲多いのが残念。。

正面の高いピークが阿曽浅間山

志戸ノ鼻方面(志戸ノ鼻は見えない)

貝殻が沢山落ちていた

調べたけど分からんな。。
真珠養殖盛んだから、アコヤ貝殻なのかな??

最後の海岸を楽しみ、再び山越えして阿曽浦集落へと戻って行く。

阿曽浅間山

定置網見張り小屋跡

台所があったりする

ウバメガシ

竈で塩作っていたんかな

阿曽浦集落に近付くにつれ、段々畑が点在している

阿曽浅間山

ピーク道標は無かった。
恐らくここら辺だろうな(藪ってる)

段々畑をパスしていく際に、降りる方向を間違えた。。
電源ケーブルが尾根上にあったから、降りられなくも無さそうだけど・・
段々畑のお陰で、斜面トラバースも助かった。

展望所

陽がだいぶ傾いちゃったな。
よく遊ばせてもらいました。

阿曽浦集落

駐車地が見えてホッとする。

里地区 浅間山

調べると浦地区にも浅間山があるみたいだ。
そして祠の中には、大日如来が居られるみたい。

登山口

なぜ扉があるのか、疑問だが。

下山

影でも海が綺麗なのは、変わらないな。

結び

阿曽浦の海山を満喫できた。
小屋跡や段々畑など、昔の生活に思いを馳せ歩かせてもらった。
山を歩いて、阿曽浦にまた魅かれるのであった。

ありがとうございました。



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