【沢登り】宮川水系 父ヶ谷本谷(台高山脈)「枯れ沢と蜂」

紀伊半島

台高山脈の父ヶ谷へ行ってきた。

行程

距離 :6.4km
ルート:小屋跡地-ガリー下降し入渓-くぐり-1.2.3ノ壺-牛鬼淵-脱渓-林道-小屋跡地
トイレ:手前に「大杉谷登山センター 公衆便所」あり
メンバー :Gさん・Yさん・NR(自分)
ヒル :なし
猛獣 :なし
蜂  :多数あり(全員刺された。。)

父ヶ谷・・
大杉谷開祖の嘉平次(猟師)が、この谷の淵に棲む『牛鬼』という妖怪を退治した伝説がある。
そして過去2度訪れており、今回で3度目となる。

装備・・
いつも通りの日帰り装備
ザックは友人から借りた、70L(パイネ)を使用。
ザック本体重量2.6kg(ドライ)。
沢テント泊のトレーニングを兼ねて、飯盒やマットなどを入れた。

過去の備忘録

①14/08/24 父ヶ谷(台高)
②15/05/30 父ヶ谷(台高)

約10年前に訪れた。
泳ぎ沢だったけど、今日はどうなんだろうか。
楽しみに現地へ向かった。

スタート

父ヶ谷林道

今年は林道工事してくれて、何とか車が通れる(年末まで工事中)。
車高が低い車は、未舗装路なので厳しいです。

小屋跡(林道4km地点)

ここに駐車スペースがあるので、置かせてもらう。
準備をしてスタートする。

入渓

入渓

小屋跡から直ぐのガリーを下りて入渓する。
橋が崩落だろうか。
10年前もこの地点から、入渓している。

Yさん撮影

雲一つない天気

今日は沢日和だな~と、高揚する。

少し歩いて行くと・・・
スズメバチに取り囲まれ、全員刺される。
取り敢えず応急処置をして、全員異常なかったのでそのまま遡行を再開する。

↑後日、スズメバチについて備忘録を書きます

Gさん撮影

水の少なさに愕然とする。。。

自分(170cm)の首程が、平水だろうか。
そうなると150cm程少ない(滝汗)

過去の記憶だと・・釜を泳ぐ⇒滝に取り付き⇒シャワークライミング。
現在・・釜じゃなくて河原(膝下)を歩く⇒よじ登る。

全然違う谷みたいだ。。。

スズメバチの巣

遠くからも確認できた。
再び刺されるわけにはいかない。。
恐る恐る大巻きして、蜂の巣を回避できた。

くぐり

巨岩帯

このあたりは、巨岩の下をくぐって滝となっている。
そこから「くぐり」という呼び名が付く。

Yさん撮影

今日は、「アブミ2脚」が大活躍する

普段なら泳いで岩に取り付き、そこまで厳しくなく登れるんだけど、、
水少ないせいか、ずっとボルダリングしてるみたいだ。
何より厄介なのは、乾いている岩も足乗せたらヌメっててヒヤッとする。

朽ちた吊橋

朽ちた吊橋が残る

この手前で右岸から巻いた・・・

石積された道

吊橋へとつづく道を発見した!!

掘削された道

Yさん撮影

ルーフの岩から谷へ戻り朽ちた吊橋へとつづいていく

すごい道だった。
約50年前に出来たみたいだから、その頃は吊橋が現役だったにちがいない。
しかしながら吊橋を渡っても、対岸には200m程の断崖絶壁がある。
渡った後、どうするんだろうか疑問が残る、、、

岩間3m

綺麗な谷です。

Gさん飛び込み

丁度曇りになってしまって、ほんと残念。。。

河原

河原がつづく

谷が開け明るいので、ここで大休止をした。
蜂も来ないだろうし。
目の前の断崖絶壁が、台高らしい景観となって落ち着く。

カップヌードル

自分は、カレー味。
Gさんは、ノーマル味。
Yさんは、シーフード味。
全員違うのが、笑えた。

水中撮影

小魚がたくさん泳いでいる。

目の前の淵ではしゃぐ2人

いつでも帰れる谷。
谷に沿って林道が、走っているから(笑)

取り敢えず正午なので、もう少し進んでみた。

モンシロチョウかな??

こんな白い蝶々はじめて見たな~

核心のゴルジュ

一ノ壺 8m滝

ここは、過去2回登っている。
今日は、滝と釜で遊ぶだけにした。

Yさん撮影

少し登攀してみた。
下部はヌメヌメで、壁も立っているので緊張する。
タワシでスタンスを磨けば良いけど、そこまでして登らなくて良いので適当に足を置く。
フットジャムがよく効いた。
写真の所まで上がると、クラックがあるのでカムが決まるだろう。
そこから傾斜が緩む。
中段からヌメリは無く、ホッとする。
あまり上がり過ぎると、危ないから程々にした。
中段から釜へダイブして終了。
やっぱ面白い滝だね。

左岸から巻いて懸垂下降で谷へ下りた。
前方には、残置ロープが見えた(無視)。
折角50mロープ担いできたから、ここで使うんです(笑)

Yさん撮影

二ノ壺 斜滝10m

Yさん撮影

水線の右を登っていく

三ノ壺 3m滝

ここはいつも水線をショルダーで抜けている。

Yさん撮影

今回は右から登る

クラックにカムを決め、その後は心許ない細木を掴み進む。
スタンスはヌメリ無くて安心。

Yさん撮影

牛鬼淵 12m滝

滝裏に行ける。
プカプカ浮いて気持ちが良い釜。
水温も低く無くて、最高だな。

この滝の手前のガリーを登って林道へと戻った。

脱渓

マルミノヤマゴボウ

沢山林道沿いに咲いていた。

林道にも、蜂の巣発見。。
足早に通過。

Yさん撮影

手掘りトンネル

すごい立派だ。
トンエル内も落石多数ある。。。
いつか崩れるんじゃないかと。。

ゴール。
林道2.5km程歩いて無事駐車地へ戻った。

結び

調べると、8月の宮川降水量=32mm。
全然雨が降っていない。
そりゃあ枯れ沢になるわ。。。
泳ぎ沢が登攀沢になっていたけど、これはこれで新鮮で楽しかった。
次回は平水の父ヶ谷を遡行したい。


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