【沢登り】宮川水系 堂倉谷本谷(台高山脈)/遡行編「硬砂岩」

紀伊半島

堂倉谷へ行ってきた。

前回からのつづき

行程

日程  :2日間(2025年9月14日~15日)
メンバー:4人(Gさん・Yさん・Mくん・自分)
山域  :台高山脈(日出ヶ岳・堂倉山)
距離  :18.6km(+995m、-1014m)
電波入au:大台ケ原駐車場・日出ヶ岳
避難小屋:堂倉避難小屋
テント場:無し
トイレ :大台ケ原駐車場内
水場  :谷中
ルート :1日目(10.5km、+370m、-933m)
    :大台ケ原駐車場ー日出ヶ岳ー堂倉橋ー林道周辺泊
    :2日目(8.1km、+625m、-81m)
    :林道ー堂倉谷ー本谷ー堂倉分岐(尾鷲道)ー尾鷲辻ー大台ケ原駐車場
登山者 :登山道、登山者多い
    :堂倉谷、5パーティほど居られた
ヒル  :なし(見なかった)
クマ  :なし
シカ  :なし
サル  :なし

「1日目」 スタート

熊野灘展望台

連休中日だけあって、多くの登山者が居られた。

日出ヶ岳 山頂

台高山脈が見えた。

↑今年の6月に縦走したので、山々が見えるととても嬉しい。

大杉渓谷登山道

ここら辺の雰囲気が一番良い。
ミヤコザサとブナやナラの自然林。
倒木にフジハイゴケなど、落ち着く雰囲気だな~~。

大台ケ原駐車場から日出ヶ岳までは人が多かったけど、大杉渓谷登山道はポツポツになった。

堂倉滝吊橋

吊橋を挟み、滝と取水堰堤がある。

堂倉滝18m

大きな釜と滝とGさん。
当然泳いでいた(笑)

他の沢パーティも丁度居合わせて、挨拶を交わす。
このパーティとは、2日目も会う。

ハーネス・ヘルメットを付けて沢準備を始める。
ウェットスーツは、入渓するまで着ないことにした。

堂倉谷下流へ入渓

Yさん撮影

出だしから緊張する巻道。
10年前もここを通っている。
泊り装備でザック重たいから、ほんと辛い。。

登ると、レールの残骸がある。
これは10年前にも見た光景だった。

更に登ると、モノレール終着駅と交差する。
そこから取水堰堤へと綺麗な道がつづいていた。。。(必死に巻いたのにw)

「もうすぐ 到着します」

ここから堂倉谷へと下降していく。
残置ロープがあるけど、結構ヤラシイ箇所もある。

Gさん撮影

盗撮される(笑)
Mくんはウェットスーツを大台ケ原駐車場から着ていて、暑さでバテバテ。
自分はウェットスーツを脱いでザックに入れたので、涼しく入渓地点まで来れたな(笑)
駐車場を出て、4時間以上経ちやっと入渓(長い。。)

Yさん撮影

7m滝

ヌメヌメ。
慎重に登る。

30m滝

右から巻く。
ピンクテープがある。
10年前、こんなテープ無かった気がするけど。。

Gさん撮影

中七ツ釜

七つの釜があるみたいだが、何個もあって訳が分からない(笑)

Yさん撮影

斜滝8m

釜はGさんが泳ぐ。
後続はロープで楽をさせてもらう。

堂倉ブルー

とても綺麗な谷だね。

ゴーロ状

巨岩帯を越えて行く。

Gさん撮影

斜滝10m

右から登る。
残置スリングあり。
左からも登れる(おすすめ)。

ここで眼鏡を落とした。。。
オークリーの眼鏡です。。(有れば教えてください)

アザミ谷出合

すでにここで泊まる方がタープを張っていた(14時過ぎ)

明日の行程を考えると、もう少し進みたいので通過する。

Yさん撮影

奥七ツ釜がはじまる

Yさん撮影

釜が連続し特異な景観

渓谷沿いの断崖絶壁がまたいい。
岩を見ていて・・
ずっと「花崗岩」だと思っていた。
調べると、「硬砂岩=グレーワッケ」みたいだ。
特徴は、黒色頁岩片からなる黒い粒子が多量に含まれていることから堆積岩である。
堂倉谷の下流にある、大杉谷も「硬砂岩」みたいだ。

Yさん撮影

斜滝5m

ここより脱渓する。
16時を過ぎ、曇天で水温が一気に冷たくなってきた。。。
この先「長い淵」があるみたいだし、、、

林道に這い上がり、林道をしばらく歩く・・・

焚き火

焚き火開始!!

昨日の雨で、木々濡れて火起こしが大変だったけどGさんが頑張って点けてくれる。

ご飯・キムチ餃子鍋

飯盒炊飯は上手くできた!!

  本日のメニュー
・ご飯(飯盒炊飯)
・キムチ餃子鍋
・オクラ大根サラダ
・焼鳥 ・焼き芋 ・焼きウィンナー
・じゃがバター
・酒肴

・焼きリンゴ
  ドリンク
・ウィスキー ・ブランデー ・コーラ

ウィンナー・焼き芋

焚き火で焼いた、焼き芋が甘くて美味しい!!

焼きリンゴ

久々食べたけど、やっぱ美味いな~~

お酒と酒肴

150mlのスキットルにウィスキー持ってきたけど、あっという間に無くなった(笑)
ホットウィスキーがまた美味い。

焚き火を囲み夜遅くまで、みんなで談笑タイム(至福の時)。
谷から空を見上げると、満天の星空だった。
明日は晴れるのかな。

今宵の宿(ツエルト)

大岩の下に張れて、朝露を避けれた。

「2日目」朝食

朝食

朝からGさんが火を起こしてくれたおかげで、温かいご飯や味噌汁や焼き鳥を食べれる(感謝)。
塩昆布とゆかりと納豆を、白米の上にのせる。
朝も上手く飯盒炊飯ができました。

プリン(デザート)とミルクティー

朝からのんびりと過ごす。
(今日も行程は長い。。)
焚き火もほどほどに、片づけをして沢準備する。
湿ったウェットスーツなどを着る時が、一番辛いな(笑)

堂倉谷上流へ入渓

先ずは林道を歩いて行く。
谷を歩いても良いんだが、河原歩きみたいなのでカットする。
途中8人パーティに出会った。
大所帯で驚いた。
Tシャツ見たら、HPで拝見しているクラブだったのでお礼を言う。
林道が荒れはじめてきた所から、谷へすんなり下り入渓した。

堰堤

すぐさま釜や堰堤が現れる。
朝は水も冷たく、泳ぎたくないから巻く。
次来ることがあれば、堰堤越えた所位(1058)に下りたら良いかな。

平水より50cm程減水しているかな

3m滝

やっと滝が現れる。
右から容易に登れる。

石楠花谷出合

ここから連瀑帯がはじまる。

Yさん撮影

7m滝

水線を進む。

12m

Mくんがリードで登る。

Yさん撮影

2段25m

下段は、自分がリードで右の岩を登って行く。
上段は、先行PTが登攀中。
上段は、左から巻き落ち口に下り立つ。

Gさん撮影

落ち口より下を望む

後ろより8人PTがやってきた。
2人PTも居たり、うちらを含め4PTが居る。
人気な堂倉谷ですな。

Yさん撮影

トイ状18m滝

倒木あったりで、登りにくい。

Yさん撮影

斜滝25m

倒木があり残念な滝になっている。

Yさん撮影

ナメ30m

綺麗なナメ滝がつづく。
しばらくして堂倉分岐のコルが見えてきて、そこに向け歩いて行く。

尾鷲道

堂倉分岐

自然林が広がり、とても良い雰囲気。
陽も当たり明るい。
ここで沢装備を外したり、小休止した。

尾鷲道

大台から尾鷲までつづく道。
ボランティアの方々が道整備してくれるおかげで、快適に歩けれる(感謝)。

イワダレゴケ

大台ケ原駐車場まで、森や苔を愛でながら戻って行く。

ゴール。

結び

久々の焚き火泊を堪能した。
食糧を持ち運ぶの大変だったけど、食いきれないほどの食事に大満足でした。
堂倉谷では、上流と下流ではまったく違う谷だった。
1日目の下流は釜に癒され、2日目の上流は滝に癒されたな。
何よりご一緒させてもらったメンバーに、とても感謝しています。

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