【山歩き】知床岬海岸線トレッキング③(4日目)「全員集合!」

2508知床岬・クワウンナイ川

知床岬トレッキングへ行った。

前回からのつづき

今日が最終日(3日目)。

行程

日程  :3日間(2025年8月9日~11日)
メンバー:2人(自分含め)
距離  :46.4km(+1404m、-1404m)
電波入au:知床岬先端のみ
ラジオ電波:男滝下AM「×」FM「×」
避難小屋:なし
テント場:指定テント場なし(知床岬先端や番屋付近は、幕営禁止)
トイレ :なし
水場  :海岸線沿いは、定期的に川を横切るので水に困らない
ルート :1日目(15.8km):相泊漁港Pー観音岩ー剣岩ー近藤ヶ淵ー男滝下泊
    :2日目(14.4km):男滝ー知床岬ー男滝下泊
    :3日目(15.7km):男滝ー近藤ヶ淵ー剣岩ー観音岩ー相泊漁港P
ヒル  :無し
登山者 :①小豆島くん(小豆島出身の方でソロ)
    :②イエローパンツさん達(道内の方で3人パーティ)
    :③長崎さん達(長崎市内からの2人パーティ)
    :④関東さん達(関東からの3人パーティ)
ヒグマ :赤岩周辺1頭見る
    :知床岬先端親子を見る
    :男滝下1頭見る
キタキツネ  :男滝の下やそこら辺でよく見る
エゾシカ:タケノコ岩で1頭のみ

※潮汐表を見て、行動をした方が良い。
※潮位が高い時は、泳ぎなど出てくるので注意が必要(トッカリ瀬・剣岩)。
※熊スプレーなど、熊対策は必須。
※匂いのある食べ物やゴミ等、フードコンテナ・ジップロック等でブロックすること。
※熊に対しての対策を熟知した上で、歩かれることを強く勧める。
※海岸線は、ヘツリ・高巻き・藪漕ぎ・巨岩帯などが立ちはだかる。
※ルーファイや残置ロープの確認は、慎重にしたほうがいい。
※荒天などに対応する為、⊕1泊の予備食・行動食を準備する。

装備類(←準備編で書いた変更点)
※シュラフは、海岸線で気温高い為持って行かない。
※サブザックは、容量小さい為友人のザックで行くため持って行かない。
※沢スパッツは、気温高い為持って行かない。

シレココHPより引用

↑高巻き・満潮時水没箇所など書かれており、とても参考になった。

3日目スタート 男滝下(幕営地)

空が明るくなりはじめる

時刻は「3時30分」
北海道の朝は、ほんと早い(笑)
お隣さんも準備を始めている。

朝食(卵雑炊)

幕営地

ほんと良いテン場だな。
裏に大滝あり、断崖絶壁あり、水場あり、砂場あり、草付きあり、ヒグマあり至れり尽くせり。

それでは最終日スタートするか

男滝

ありがとうございました。

振り返る

滝ノ下番屋や男滝や女滝や念仏岩が見える。

滝川

滝川を横切る

立派な角

近藤ヶ淵

近藤ヶ淵とペキンの鼻が見えてきた

Yさん撮影

朝から股下まで浸かる(潮位 35cm位と思われる)
往路より、若干潮位は低い。
全く冷たく無くて、寧ろ気持ちが良い水温。
(川の水温に慣れているせいか、海水温は温く感じる)
しかしながら安全の為にロープを出す(往路も使用)。
一度空荷で行き安全確認し、次はザックを持って渡る。

Yさん撮影

ヘツリ

岩を回り込んだ所でロープを仕舞う。

ペキンの鼻

登り切るとメガネ岩方面が見える

振り返ると男滝や女滝が見える

これを最後に見えなくなる。

モイレウシ湾

メガネ岩周辺の断崖絶壁

素晴らしいな~。
200m程の壁が、ほんといいね。
去年歩いた、礼文島8時間コースの西海岸を思い出した。。。
その時は、海岸線を少ししか歩けなかった。
今回知床半島では、もう嫌ってくらい歩けれるな(笑)

メガネ岩

洞窟を潜って行く。
剣岩が見える。

剣岩(けんいわ)

後ろを振り返ると、関東PTと小豆島くんが歩いている

小豆島くんはソロで若くて、歩くスピードも速い!!
そして誰よりも、よく眠っている(笑)

メガネ岩

中央部の空洞を潜る。
何がメガネなのか、未だ分からない(笑)

剣岩周辺(8:35)

10:37 干潮(潮位22cm)なので、30cm弱くらいかな。
往路と変わらない潮位で、飛び石しながら進む。
靴濡れようが、どうでも良いので適当に歩く。

Yさん撮影

小豆島くん(右)・NR(左)

小豆島くんが後ろから追いついてきた。
これで最後かなと思ったので、3日間の感謝をしお別れした。

モイレウシ河口の番屋

紅い鳥居があって、祠もある。

モイレウシ河口で大休止

河口だと水有るから、休止場所に最適だな。
関東PTも大休止をしていた。

振り返る

剣岩やモイレウシの番屋が見える。

高巻きする

往路が雨降ったりで土壁やらしかったけど、復路は土壁がドライで問題無く通過できる。

タケノコ岩

巨岩帯

往路に右往左往した箇所は、復路でしっかりリカバリーできスムーズに通過する。

標高高い所に雲が湧いてきたな。。

ヘツリもなく快適に進む。

トッカリ瀬

トッカリ瀬(11:05)

10:37 干潮(潮位22cm)ほぼ干潮の潮位だと思われる。

観音岩が見えた

この海岸線で一番綺麗な場所だな

深い海

羅臼昆布

水中に「イトマキヒトデ」が沢山居る

水溜まり

観音岩

観音岩が近づいてくる

観音岩手前の、ウナキベツ川で大休止をした。

観音岩と観音様

高巻き

これが最後の危険箇所。
無事終わったな。

遠くに電柱が見える(ほんと遠い)

メガネ岩が遠くなったな

崩浜

玉石がつづく

波打ち際ではなく、波打ち際から遠い所を歩くと玉石が安定している。
往路は何も感じなかったが、復路はこの浜辺がとても長く感じる。

網の洗浄をしている

相泊漁港に近付くにつれ、漁師さんが多く居られ働いていた。

ゴーーール!!

無事到着した。

ルサフィールドハウス

ルサフィールドハウスへ寄った。
「知床岬先端部地区レクチャー受講者証」にスタンプを押してもらう。

スタンプを押していただく!!

ルサフィールドハウス ⇒ トレッキングスタンプ
羅臼ビジターセンター ⇒ カヤックスタンプ

その後は、羅臼ビジターセンターに熊スプレーを返却した。

セコマ(羅臼町富士見店)

ガラナとセコマパスタ

取り敢えずお腹が空いたので、セコマ駐車場でパスタを食べる(モグモグ)

すると・・・

イエローパンツPT・小豆島くん・長崎PTも、セコマに来た(笑)
何も言ってないのに、ここにみんなが集合した。

イエローパンツPTは、みんなコーラ1.5L飲んでいた(笑)

しばし談笑しお別れをした。

知床峠展望台

雲の中。。。

22年8月 自転車旅にて撮影

晴れてればこの景色

夕陽台の湯(斜里町)

入湯料(¥500円)

お盆休みなのか、めちゃくちゃ人が多かった。

道の駅 うとろ

ここで車中泊しようと思ったけど、お盆休みだから満車状態。。

イエローパンツさん・小豆島くんと夜は呑んだ

楽しいひと時でした。
ありがとうございました。

知床半島で出会った花

ヤナギラン

ハマナス

ツワブキ

アメリカオニアザミ

↑巻道によく咲いており、棘があってほんと厄介だった。。

ジギタリス

エゾカワラナデシコ

モイワシャジン

カラフトホソバハコベ

知床岬トレッキングまとめ

【登山ギア類】
サブザック  :ウルトラSIL デイパック(シートゥーサミット)
靴      :トレールウォーカー(モンベル)
ストック   :U.L.フォールディングポール(モンベル)
ヘッデン   :アクティックコア(ペツル)
カメラケース :コンパクトカメラケース(モンベル)

【沢登りギア類】
ザック    :CA 45/55(ミレー)
ヘルメット  :グリベル
沢靴     :TXキャニオン(スポルティバ)
ハーネス   :マウンテンダックス
ビレイデバイス:ルベルソ5(ぺツル)
ビナ・スリング:適宜
バイル    :ゴルジュハンマー(ロックテリクス)
ロープ    :20m×1本

【登山衣類】
グローブ   :軍手
ソックス   :メリノウール トレッキング ソックス 靴下(モンベル)
ベースレイヤー:ドラウト エアジップネック(ファイントラック)
タイツ    :クールコア 冷感 レギンス(ワークマン)
帽子     :ODハット(モンベル)

【沢登り衣類】
グローブ   :軍手
       :指切りネオプレ手袋(キャラバン)
       :フルネオプレ手袋(キャラバン)
ベースレイヤー:冷感 クライミング 長袖 Tシャツ(ワークマン)
ドライレイヤー:ベーシック(ファイントラック)
ハーフパンツ :水陸両用ショートパンツ(ワークマン)
インナー   :ベーシック(ファイントラック)
タイツ    :沢服(ファイントラック)
バラクラバ  :クールシールド・デオ バラクラバ(寿ニット)
ソックス   :ネオプレンソックス(キャラバン)1mm
帽子     :ジェットキャップ(ワークマン)
スパッツ   :沢スパッツ(キャラバン)
雨具     :モンベル上下

【寝具類】
テント    :ステラリッジ2(モンベル)
シュラフ   :150(イスカ)
シュラフカバー:モンベル
インナーシーツ:シートゥーサミット
インナーマット:アルミマット(ダイソー)
グラウンドシート  :モンベル
マット    :FPマット100(エバニュー)
張り綱

【寝間着】  
インナー   :ドライレイヤーウォーム上下(ファイントラック)
ハーフパンツ :スカイトレイルブレスショーツ(ファイントラック)
保温着    :ポリゴン2UL(ファイントラック)
靴下     :厚手靴下(モンベル)
ネックウォーマー   :ナルー
ニット帽   :ストレッチエクセロフト ワッチキャップ(モンベル)

【火器類】
ガスヘッド  :ジュニアコンパクトバーナー(iwatani)
コッヘル   :純チタン(スノーピーク)
カトラリー  :FD先割れスプーン(ユニフレーム)
ガス缶    :現地調達 
コップ    :折り畳みコップ(シートゥーサミット) 

【その他】
カメラ    :TG-6(OLYMPUS)スマホ(pixel8a)
スマホケース :アザーサイド
モバイルバッテリー  :10.000mAh (Anker Nano Power Bank)+10.000mAh
防水バック  :ドライバック10L(オルトリーブ)・ドライサック20L(シートゥーサミット)
GPS     :Etrex32X
タオル    :ナノタオル(ファイントラック)
手動浄水器  :ミニ SP128(ソーヤー) 
電動浄水器  :電動式携帯浄水器「GS-2801」(Greeshow)
予備電池   :エネループプロ
腕時計    :カシオプロトレック
日焼け止め  :アネッサ・リップクリーム
股ズレクリーム:プロテクトJ1
熊鈴     :熊鈴/トレッキングベル スクエア(モンベル)
水筒     :山専用ステンレスボトル FFX-501(サーモス)
サングラス  :クロスリンク・フラック(オークリー)
制汗シート  :メンズビオレ
洗面道具   :歯ブラシ
薬      :痛み止め・下痢止め
快眠グッズ  :アイマスク・耳栓
ヘッドセット :YYK-520(‎Boytond)
プラボトル  :ウォーターキャリー1.5L (エバニュー)
ゴミ袋・ライター・テーピング・登山地図・カメラ三脚・虫よけスプレー・簡易工具・携帯ラジオ

装備類に於いて
・沢靴は一度も使わなかった
3日間トレールウォーカー(モンベル)で歩いた。靴下はネオプレンソックス。
それが一番良いかなと思った。
沢靴使っても良いけど濡れて重くなるくらいなら、山靴を濡らしてそのまま歩いた方が良いと思う。また行く機会があれば、沢靴は持って行かないと思う。

・登攀具類は要るのか
高巻き時に残置ロープがある。
それを使いゴボウで上り下りすれば、ロープなどは要らない気がする。
ただゴボウは危険なので、補助的に使えば良いかなと感じる。
危険箇所は、大体残置ロープがあった(2025年8月現在)。
もし残置ロープが無かったらと考えると、やっぱり有った方が安心だな。
今回ロープの長さは、20mを持参した。
ワンポイントで使う予定だったので、それで良かったと思う。
何度も書いたけど、潮汐表を元に計画行動した。
その結果泳ぎなどは、皆無だった。
満潮時などに渡渉するなどしたら、ロープ20mでは短いと思う。
潮汐を気にせず行くなら、長めのロープが必須かなと思う。
総合的に沢登り技術が、多いに役立つコースでもある。
ルーファイ力や登攀力など。
普段沢登りされている方なら、なんら問題なく行けると思う。

・ゴルジュハンマー
多いに役立った。
土壁などあったけど、安心して高巻きできた。
スノーバー持ってる方居たが、それも良いけどやっぱゴルジュハンマーがお手軽で良いかな。

・ザック(ミレー55L)
2泊3日の行程だと、ギリギリの大きさだった。
70Lくらいのザックが良いかなと感じた。

・レイヤー
朝19度(8/9)。
丁度良い気温。
晴れたらちょっと暑い。
暑い時は、海に足浸けたらクールダウン出来る。
雨降っても寒く無いし、良い季節だった。

・浄水器
電動浄水器はほんと良かった。
楽して浄水できるのが良い。
イエローパンツさんはソーヤーミニで浄水していて、筋肉プルプルしたみたいだ(笑)

・熊対策
何度か熊と遭遇した。
遭遇した時は、逃げず騒がず観察し危険に備える。
ほんと運が良くて、無事帰ってこられた。
「虫除けスプレー・虫除けヘッドネット」を持っていたけど、虻など皆無だった。

・幕営地
海岸線は場所を選ばなければ沢山ある。
知床岬先端までを考えると、男滝女滝下がベストだと思う。
水場が近いし、幕営地が広い。
しかも地面が砂場(希少)。
ただ熊の散歩道なので、気を付けたい。

結び

3日間知床岬トレッキングを楽しんだ。
そして多くの方と出会い、共感できたことに感謝している。
普段人と会わない山が好きだけど、こうやって多くの方と過ごす時間も楽しいなと感じた。
知床岬に来ている時点で、普通の人では無い(?)と思うから面白い方々かもしれない(笑)

ありがとうございました。




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