【グラベル・山サイ】台高山脈の古道(ツヅラト)~分断国道(野又)~林道(千石)「3pass(峠)」

グラベル

台高山脈の分断国道「野又峠」へ行ってきた。

前回からのつづき

土曜日台高山脈界隈で遊んだ。
次の日(日曜日)も、台高山脈で遊ぶことにした。

準備編でも書いたが、分断国道(国道422号線)へ向かう。

ルート

今日のルート

距離 :62.3km(+2.433m)
ルート:大内山Pーツヅラト峠ー野又峠ー千石越ー大内山P

野又峠の南にある、水呑峠は2019年走っていた。
この時は、水呑峠を越え大台町役場まで出て大回りで周回した。
その時、考えもしなかったルート。
「古道~分断国道~林道」。
ずっと地形図を見てて、このルートを思い付き自画自賛した(笑)
グラベルバイクと背負子だからこそ出来るルートだなと思う。
この界隈走るのは、7年振りだ。

先人たちのブログ等を漁っても、紀北町側から野又峠を辿り着けず折り返している。。
自転車もあるし無理なら、絶対に引き返すかという気持ちで向かった。

野又峠の明治期車道の来歴等については、「日本の廃道」第55号に多くの参考資料を交えた詳細な記事があります。
・明治41年(1907年)長島町(現:紀北町)と大杉谷桧原(現:大台町桧原)を結ぶ里道「長島道」の改修工事開始。新たに道路幅2~3mの荷車道を野又峠経由で建設。
・明治44年(1910年)3月に工事完成。
・大正11年(1923年)里道「長島道」が府縣道大杉谷長島線となる。
・昭和06年(1931年)測図の地形図ではすでに徒歩道表記となっている部分があり、早くも利用が廃れ始めていることが伺える。

小林あにさんのページ/みんカラ より引用

明治末期の完成から、約116年が経過した荷車道。

この近くにもある、↑も明治時代の古道でとても良かった。

スタート

大内山村

それではスタート。
8時前に出発。
駐車地で準備していたら、近所のおじ様が話し掛けてきた。
昔ロードバイク乗ってて、タイヤサイズ23Cだったよと。
新聞配達だと思われる、元気な70歳のおじ様でした。

ツヅラト峠(熊野古道 伊勢路)

林道

走りやすい道がつづく。

展望台

峠より5分程行くと、展望台がある。
そこからの熊野灘や紀伊長島の町並みが良い感じ。
10年振りツヅラト峠へ来た。
全然記憶に無いから、とても新鮮だった。

かつて「伊勢の国」と「紀伊の国」の国境だった峠。
江戸時代以降、荷坂峠道が正式な紀州の玄関口となってからも、昭和初期まで生活道として使われました。
ツヅラトとは九十九折のことで、カーブが連続し石畳や石垣もよく保存される。

野面のづら乱層積みの石垣

江戸時代に敷かれた石畳や野面乱層積み。
地震や豪雨に見舞われても崩れにくいよう、頑丈に作られる。
ちなみに、「野面積み」というのは、山の石を切り削って石を積むことだそう。

志子集落よりツヅラト峠を振り返る

海抜10m。
野又峠(約700m)まで、さあー登るぞ。

国道422号線(紀北町側)

紀北町より台高山脈を望む

大台ケ原(左)、仙千代ヶ峰(右)かな。
想像していた以上に、綺麗な国道だな。
4百番台の国道って、酷いイメージだったけど、、
新しいトンネルを造っている最中だし、驚いた。

電光掲示板

「飯高へは通り抜けできません」(車では)。
通り抜けてやるぞーー。

光雲寺(紀北町十須)

石垣の中に祀られたお地蔵様。
この集落を越えた辺りから道は細くなってくる。
国道42号線から、国道422号線へとつづく道は初めて走る。
こんな沢山集落があるんだと、正直驚いた。

大野内集落

廃墟が目立つ。
その手前の、下河内で国道は終わった。
ここからは県道になる。
舗装状態が一気に、林道チックになる。

野又峠へ

急登

大野内集落から、地形図で見ると尾根へと上がる点線がある。
その点線がここら辺みたいだ。
何も無い、、、

這い上がるのみだな。
自転車を背負子にパッキングした。
それでは、峠へ向け歩きはじめる。

藪漕ぎ

標高上がるにつれて、藪に行く手を阻まれる、、、
右往左往して、藪の少ない場所を見つけては標高を上げていく。
自分の背以上に藪があって、ほんと厄介。
自転車背負ってるのもあるけど、ここで帰ろうかとマジで思った。。。

鉄塔

やっと尾根へ這い上がる。
時間は45分経過していた。
ここで、大野内へと下りれそうな巡視路を発見した。
自分の頑張りは、何だったのか切なくなる(笑)

巡視路

ここからしばし巡視路を使って標高を上げていく。
さっきまでの道と、雲泥の差だわ。

野又の高(左)

P413手前で、眺望が開けた。
まだ稜線まであんな遠いし、あそこまで登るのかという不安が湧き上がる。
そしてP413まで這い上がるけど、山頂名は何も無かった。。
三角点あったから、山名あると思ったのに。
そこから地形図見て、容易に荷車道へ下りれそうな所から下りていく。

荷車道(にぐるまみち)

荷車道

こりゃ驚いた。
軽トラくらいが通れるくらいの道幅がつづく。
植林ともあって、杣道になっている感じだ。
しかしながら藪や枝などボーボー。。

荷車道と背負子バイクパッキング

側壁の掘削が凄いぞ!!
最初荷車道だけの写真をパシャパシャ撮っていた。
なんか寂しいな、、

あっそうだ!
背負子バイクパッキングを置いちゃえ(笑)

野面のづら乱層積みの石垣

先程のツヅラト峠でも見た、野面積み。

荷車道に木々や藪が生い茂る

良い所でしかアップしてないけど、ぶっちゃけ↑みたいなところが殆どです(笑)

核心

これ写真で見たのと一緒だ。
どうしようか先ずは、背負子下ろして自分だけが通過してみる。
ストック斜面にブッ刺し、何とか行けそうだ。
戻って背負子背負って、通過する。

核心はもっと続くのであった、、、

最初のガレは序の口で、更に進めばガレが大きくヤバくなってきた。。
もうここまで来たら、戻るのも怖くなってきた。
時間は、13時。
標高考えたら峠まで、1時間位で着きそうだ。
もう覚悟を決めてひたすら這い上がるぞ。

野面のづら乱層積みの石垣

斜面が緩い箇所は、石垣の保存状態が良い。
途中、荷車道に炭焼き窯跡が点在する。

ハイライト

野面のづら乱層積みの石垣と側壁の掘削と自然林が何とも言えない。

熊野灘とP413(右)

最高だな。
ここで今日初めて、潰れかけのジャムパンを半分齧った。
海と山を眺めしばし休む。

振り返る

日に日に自然に還る荷車道。
もしここで、落ちたら何百mと落ちそうだな。

切通

ここまで上って来て、この大きさ(高さ約8m)の切通。

水場

谷を横切る時、滝から水が流れていた。
昨日と打って変わって、暑い。
持ってきた500mlの水は空に近い。
稜線に近いし、大丈夫だろうで飲んだ(微妙)。
浄水器持ってこれば良かったな、、

↑10年程使ってる簡易浄水器

尾根道

荷車道から尾根道へ入り、一気に高度を上げていく。
そのまま尾根まで突き上げるのかと思った。
野又峠位の高度で、トラバース道があった。
そちらへ進んだ。
すると再び荷車道と合流・・・・

野又峠

歩いてくと・・・
進む先に、一片の光が差し込む。
あそこだよ。

吠えた!!

遂に辿り着けた

予定より13分遅れたが、、
余韻に浸りたいが、ここから先も何があるか分からない。
写真を撮り、直ぐに宮川村へと下山を開始。

展望所

正面は池木屋山だろうか、、
野又峠からすぐのところに、眺望が開けた。
方角を合わせ進んでいく。
背丈程の藪を掻き分けて進んでいく。
登山道なのか獣道なのか分からんレベル、、

道標

偶に出てくる看板。
ちょっとホッとする。
この写真は何も無いけど、崩落や藪ってたりボチボチある。

野面のづら乱層積みの石垣

大台町側も荷車道が残る。
ただ荷車道は、ずっと平行移動(トラバース)している。
標高700m弱から変わらない、、
登山口(大台町側)は標高200m。
-500mあるのにと不安を感じてきた、、

野又高との分岐を通過する・・・

急降下

やっぱりな(笑)
分岐から、一気に急降下しはじめた。
心許ないロープ箇所あったり、岩稜帯だったり、痩せ尾根を下りていく。
普通の登山装備なら何とも無いけど、背負子バイクパック装備だから慎重に下りた。

迷岳(中)・池木屋山(左)

時折木々の間から台高山脈の主稜線を望める。

人工物

予想以上に大きかった。
昔はここに電波塔とかが建っていたのかな??

獣害柵

獣害柵の真横に登山道(?)が通る。
時折支柱倒れたり、鉄網が飛び出してたり、気を付けて下りていく。

猛獣柵とシダ漕ぎ

標高200~400m位は、シダが多いな。。。
足元見えんし、藪などに注意しながら、下りていく・・・

国道422号線(大台町側)

野又橋

16時着。
大体予想通り降り立つことができた。
明るいうちに、核心部分を下りて少しホッとした(まだ峠ある)。

橋の前に、綺麗な公衆トイレがあり使わせてもらう。
ここで背負子バイクパッキングを解除する。

野又峠方面を振り返る

ありがとうございました。

国道422号線 「行き止まり」看板

山と集落が近い

紀伊半島らしさがあるな。

千石越林道

あの稜線を越える

遠いな、、
時刻は、17時。
もう1時間早く出発すれば良かったな。
林道だけど、オール舗装路となっている。

神社

林道の途中にあった。
もう暗くなってきたので、ライトの準備をしがてら小休止する。
大腿四頭筋が攣りはじめてる。
塩タブレットや水分を摂取して、ジャムパンの残りを齧る。

眺望が開ける

日没を迎えた。

千石越

ダウンヒルに備え、防寒具を羽織る。

ダウンヒル

落石・陥没・枝が多数。。。
ボルト800でハイビームにして下りる。
ヘルメットにライトを付けた。
ちょっとのミスで、林道から転落もあり得るから慎重に下る。

大内山酪農農業協同組合

町へ近づいたら、街灯があってホッとした。

ゴーール。

結び

無事3つの峠をパスハントできた。
台高山脈の歴史を垣間見ることができた。
自分の足だけでは到底無理だけど、愛車があったから出来た。

ありがとうございました。

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