【グラベル・山歩き】四国山地の剣山スーパー林道キャンプ&太郎次郎笈歩き(1日目)

グラベル

【グラベル・山歩き】四国山地の剣山スーパー林道キャンプ&太郎次郎笈歩き(準備編) | NRの備忘録 (nrkuro.com)

前回からの続き。
四国は、3年ぶりに上陸した。
その時は、愛媛県の海沿いを走っていた。
高知県と愛媛県の海沿いは走ったが、香川県と徳島県はまだ走ったことが無い。
初めての県で、とても楽しみだ。

現地に向かうが、雨が降ってきた。
幻想的で良いなといつもなら思うはずだが、今は恐怖を感じてきた。
それだけ余裕は無かった。


紅葉が綺麗で写真撮っていたら、渋いおじ様が居るなと思っていたら、ファガスのオーナーさんにたまたま出会う事が出来た。

いつもブログをみてる方が突然現れとても驚いた。
会話から優しさが滲み出ていた。
ブログから想像していたオーナーさんと違っていた。
雨でルート(エスケープか起点発か明日発)をいまいち決断を出来なかったが、オーナーさんにお会いして俄然元気をもらい起点からのルートに決断した。

雨の中スタートした。
山は霧に包まれている。

直ぐに登り始まるが冷たい雨で、ウェアを濡らしたくないので雨具を着るが暑すぎる。。。


峠まで行くと風が吹き体温急降下する。
チャックを締め下りる。
寒い。。。


この雨で落葉してしまったのだろうか。
これもまた良い雰囲気だ。
上勝中心部まで行くと雨が小雨になる。
標高低いからか暖かい。
このまま晴れるのか期待が膨らむ。
そこから起点へと進む。

起点到着。
ここから始まる。小休止をして再び走り出した。
勝浦川沿いを上がっていく。
標識があったりと、観光してる感覚だ。

斜度もきつく無く景色を楽しむ余裕があった。
ただ雨は降ってるが、、、

秋枯れがまた良い。

廃村を通過していく。


舗装路が続きがっかりどころか、フル積載の自分は感謝しながら登っていた。

峠まで行くと遂にグラベルが始まる。
気持ちは複雑。
二つの峠を越え、脚が終わりかけてる。
雨あしは強くなるばかり。
標高1000m越えてるので風が冷たく汗で濡れたウェアがひんやりする。


その中でも初冬の林道を霧の中堪能する。
開けているので、天気が良ければ絶景なんだろうなと思い通過。
後で調べたが、ここは淡路島とか見えるみたいだ。
お陰で北西の強風が、体に叩きつける。
真っすぐ走れず、自転車毎倒されそうになる。

水溜まりなど多発していた。

霧で視界が悪い。
しかも道が意外に悪い。
誰も居ない。
独り占め出来てる半面トラブルが怖いので慎重に進む。

ゲートが見えた。
東線林道終了した。

雲早(くもそ)トンネルで一息ついた。
風が抜けるが雨は凌げる。
ほっとした。
そこから国道を下る。


次は西線林道スタートする。
ファガスまで7km。
舗装路から始まる。

このまま舗装路でファガスまで行ってくれと思ったが、直ぐにグラベルが始まる。
見上げるとあんな高いところに道が続いている。
なんでガスってないんだと、空に叫ぶ。
もう脚は悲鳴をあげている。


道は川の様に水が流れなかなかトルクが伝わらない。
しかしファガスが16時まで。
15時過ぎまでには着きたいと頑張った。
ファガスまで3km看板見てから更にペースダウンする。
暴風雨だ。
ガスガスで屋根が見えたと思ったら何も無かった。
幻覚か。
低体温症の症状か。
ヤバい。
チョコ等食べ気分を落ち着かせる。
そうこうしてるいると、遂に舗装路になる。

これは。



15時前に到着。



しかし…戸が全部閉まっている。(寒さで手が震えこんな写真)
写真とかで見たファガスでは無いのか。
もっと上がって行くのか。
頭が真っ白になった。
数分だろうか立ち尽くした。


すると建屋の奥からエンジン音がした。
見に行くと朝お会いしたオーナーさんが帰ろうとしていた。
自分に気付いてくれて、車を降り再びお店を開けて頂いた。
今日は雨で人少ないから早めに閉めて帰ろうと思ったみたいだ。

何でも良いので、食べさせて頂けるなら有難いですと伝えると、カレーライスを作って頂いた。

そして寒いやろと言われ、遠慮なく寒いですと言ったら、暖炉に火を付けてくれた。



数分待つことカレーライスが来た。
ホント有難い。

いたどり。
これも食べてと差し出される。
初めて聞いた。
帰って調べたら山菜なんだ。
こりこりとした触感が堪らない。
雨で殆ど何も食べず来て、カレーライスといたどりをぺろりと平らげた。





オーナーさんからの差し入れでビールやいたどりや焼きたてパンやお摘まみそして暖かいお茶の入ったポットまで渡され飲んでねと言われた。
ホント嬉しかった。
テントも雨降ってるのでテラスに張って良いよと言ってもらい、有り難く張らして頂きました。
至れり尽くせりです。
そしてオーナーさんは、帰宅された。

シーンとなる。
雨と風の音だけがテラスにこだまする。
それからも風は止むこともなく、むしろ夜中天気は荒れていた。

ツエルトを張る。
ほんと有難い。
驚いたのが、携帯の電波が届くのには焦った。
鈴鹿の山とかは全然ダメなのに…

トラブル無くここまで走ってこれた自転車に感謝。
暴風雨の稜線上で何かあったら、、、、
考えるだけで恐ろしい。


夜は更けていく。
夜トイレに行くが霧が濃すぎて手の届く範囲位しか見えない。天気良ければ星が見たかった。

つづく。

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