24年8月夏休みに行った、道北旅のまとめを書いていこうと思う。
前回からの続き
目的地
↑準備編でも書いたが、、
利尻島・礼文島・稚内
礼文島は、日本最北の離島です。
利尻島は、百名山利尻山がある島。
そしてここら辺は、「道北エリア」と呼ばれている。
目的→結果
「4つの目的」があった。
①利尻山
雲海の中、頂きに立つことが出来た。
②利尻島一周(最北サイクリングロード)
最北のサイクリングロードを走った。
しかも2周走った(笑)
③礼文島高山植物
礼文島は正に花の宝庫だった。
山も林道も生活道路でも、多くの場所でお花を愛でることができた。
④礼文林道(グラベル)
2回礼文林道を走った。(2度とも曇り空。。。)
天気には恵まれなかったが、天空の林道みたいで気持ち良かった。
目的を無事達成できて、嬉しく思う。
それ以上に収穫だったのが、礼文島の西海岸だった。
後ほど書いていこうと思う。
距離・気温・ルート(自転車)
ロード/グラベル
自転車の距離は、意外にも500kmを超えていた。
一日100kmを超えることなく、短い距離をちょこちょこと走っていた感じがする。
平均気温は、「22.8℃」。
お盆休み真っ只中で、この数字は有難い。
去年北海道旅は、「25.9℃」と比較すると道北だけに涼しかったと思う。
道北で30℃超える日が、「4日」だけだった。
稚内のみどり湯では、暖房が付いていたし(笑)
グラベルに関して、そんな期待をしていなかったが礼文林道からの景色は最高だった。
標高200m前後だが、本州で例えると標高2.000m級と同等の植生になる。
クマザサなどが生え、見晴らしが良い林道だった。
稚内のグラベルも情報無くて不安だったが、何とか道が繋がっており20km弱楽しめた。
ヒグマに唸られたのは、驚いたが。。。
距離・時間(山歩き)
山歩き
百名山(利尻山)だけに限らず、礼文島にて色んなコースを歩けれた。
礼文島の西海岸に惹かれ、ほぼ西海岸へ行けれる場所は行けたと思う。
鮑古丹・鉄府・召国・宇遠内・元地・桃岩荘(笑)と、礼文島西海岸に面する集落
200m程の断崖絶壁がつづく西海岸。
青い海(レブンブルー)と地平線と海食崖が素晴らしい。
利尻山の西壁も良い
利尻・礼文で思ったことは、西は良いと感じた。
北西風が凄くて、岩を削りこの景観が形成されているんだろう。
宿・キャンプ場・温泉・銭湯
旅の行動表
↑礼文島にある「緑ヶ丘公園キャンプ場」(1泊/人 ¥620円)
礼文島で4泊したウッドデッキ。
ほんと快適だった。
炊事場あって静かで、こんなキャンプ場あって良いんかいと思った。
詳細は備忘録でも書いたので割愛する。
↑稚内にある、ライダーハウス「みどり湯」(1泊/人 ¥2.000円)
備忘録でも詳しく書いたので割愛するけど、人情溢れる宿だった。
3連泊して、欠航(のお陰)でもう1泊急遽泊まった(笑)
↑うすゆきの湯
礼文島いる間、毎晩お世話になった。
緑ヶ丘公園キャンプ場から、距離5.4km程(ほぼ平坦)。
風呂広いし、洗い場多いし、温泉だし、休憩所大きいので、とても良かった。
↑みどり湯
最北の銭湯だ。
ライダーハウスの隣だし、料金払えば何回でも入れる。
昭和感漂う銭湯だった。
滞在時間ランキング
今回の旅で、一番長い滞在時間は「礼文」だった。
雨が降らなければ、もっと断トツで1位だったはず。
そして飛行機の欠航が無ければ、稚内と利尻は同じくらいだった。
礼文に行けば分かってもらえると思うんだけど、ほんと良い最北の離島です。
地球が丸いと感じる場所だった(礼文島)
島(町)の人口・大きさ
礼文町 2.280人
利尻富士町 2.190人
利尻町 1.840人
稚内市 30.574人(北海道:人口ランキング30位)
(24年7月末時点)
こうやって見ても、礼文島は人少ないのが分かる。
島の大きさランキングでも、礼文島(27位)・利尻島(15位)と微妙な位置にいる(いい意味で)。
礼文島は、稚内から60kmの位置にあり、南北29km東西8kmの島。
歩いたら大変だけど、自転車なら気軽に縦断できる。
一方利尻島は、稚内から52kmの位置にあり、南北18km東西16kmの島。
一周60km程で、自転車でも走れる距離となっている。
礼文島から利尻島の距離は、約20km。
島を自転車で走る時注意しないとダメなのが、坂があるのか・・・
利尻島の外周を一周するだけなら、52.5km(+389m)
※最北のサイクリングロードを走る場合、「湾内大橋」(115m)まで標高上げるのでより大変になる。
礼文島の知床(南端)~金田ノ岬(北東端)~スコトン岬(北西端)は、35.2km(249m)
色んな島巡りしたけど、礼文島は坂が少ない方だと思う。
※礼文林道走る場合は、標高220m辺りまで登る。
衣
【衣類】
グローブ :冷感ランニンググリップグローブ(ワークマン)
:ネオプレ手袋(ワークマン)
ソックス :WIC.サイクルソックス(モンベル)
インナーソックス :ファイントラック
ミッドレイヤー:WICライト ロングスリーブシャツ(モンベル)
ベースレイヤー:クールシールドネオ長袖クルーネック(ワークマン)
ドライレイヤー:クール(ファイントラック)
:ジオライン クールメッシュ スリーブレスシャツ(モンベル)
ハーフパンツ :ペダリングショーツ(モンベル)
ケツパッド :パールイズミ
タイツ :クールシールドタイツ(ワークマン)
バラクラバ :ロックブロス夏用
靴 :オーリートライシューズ(ワークマン)
自転車も山歩きも、すべて↑で過ごしていた
食
・ほっけ定食「あとい」礼文島
身も美味いけど、皮も美味かった~
・焼き醤油らーめん「味楽らーめん」(利尻島沓形)
ちぢれ麵と昆布だしが超絶だった。
写真見ただけで、また行きたいわ~
・チャーメン「広宣」(稚内市)
あんかけ焼きそばみたいで、こってり好きには堪らんかった~
・セイコーマート
毎回の事だが、北海道に来たら毎日セコマに行っていた(笑)
ほんと旅人の味方だよな~~
・最北のマック(40号稚内店)
2回食べに行った(笑)
そしていつものように、のんびり珈琲タイムだった。
もう地元に居る感覚だった。
住
↑ステラリッジ2
【寝具類】
テント :ステラリッジ2(モンベル)張り綱・ペグ
シュラフカバー:モンベル
インナーシーツ:シートゥーサミット
グラウンドシート :モンベル
マット :モンベル エアパッド90&ピロー
:サーマレスト Zライト
ヘッデン :アクティックコア(ペツル)
【寝間着】
インナー :ドライレイヤーウォーム上下(ファイントラック)
ハーフパンツ :スカイトレイルブレスショーツ(ファイントラック)
保温着 :ポリゴン2UL(ファイントラック)
靴下 :厚手靴下(モンベル)
ネックウォーマー :ナルー
ニット帽 :CW-X
今回もテントは、何ら問題なく使えた。
寝袋持って行かなかったが、やっぱ正解だった。
少し寒い日あったけど、保温着来たら問題無かった。
ただ初日が蒸し暑かった。。。
↑ルナドーム(モンベル)約1.8kg
インナーメッシュ・長辺側入口(ステラリッジは短辺側)の山岳用テントになっている。
ステラリッジ(1.47kg)と比べると少し重たいけど、インナーメッシュで室内広いし夏のキャンプはこれが良さそう。
来年夏も行くなら、これが欲しい(笑)
有って良かった3選
↓先ずは、過去の有って良かった3選。
22年夏の北海道自転車旅・・・
・モンベルシェルター
・ライドファーアームレストキット
・リコーGRⅢ
22年冬の四国自転車旅・・・
・ボルト1700
・ライドファーアームレストキット
・リコーGRⅢ
23年GWの九州自転車旅・・・
・Edge540ソーラー
・モンベルステラリッジ1
・モンベルアンブレラ
23年夏の北海道グラベル・山歩き・・・
・グラベルキングSS
・ルルイパック(モンベル)
・ULフォールディングポール(モンベル)
24年GWの東北自転車旅・・・
・レッドシフト ショックストップステム
・アピデュラ バックカントリー フレームバック (1L)
・マルチバー
今回の3選は・・・
・アタッチャブルポーチ(モンベル)
・U.L.コンフォートシステム エアパッド90(モンベル)
・グラベルキングSS(パナレーサー)
・廃チューブ(番外)
それでは、順番に紹介していこうと思う。
・アタッチャブルポーチ(モンベル)
ポーチ
マルチポーチなんだけど、自分はショルダーポーチとして使用している。
スマホ・コンデジ(GR3)・財布の3点を、ポーチに収納していた。
そして航空チケットや電車の切符や乗船券など、前面メッシュポケットにサッと収納できる。
自分のような旅には、これが良いんじゃないかと思った。
自転車走行時も、サコッシュみたく後ろでキープできる
・U.L.コンフォートシステム エアパッド90(モンベル)
重量:290g
今年6月に、90cmを購入した。
今まで120cm(374g)だったが、軽量化の為買った。
買った当初は短いかなと思ったけど、慣れれば気にならなかった(笑)
省スペースになったし、軽量になったので満足している。
・グラベルキングSS(パナレーサー)
今回グラベルと舗装路のミックスなので、「グラベルキングSS」を選択した。
以前に「グラベルキングSS×38C」を履いていたが、舗装路の方がメインだろうからサイズダウンした。
「グラベルキングSS×35C」にしたけど、舗装路は問題無く走れる。
礼文林道や宗谷丘陵などグラベルなどでも、そこそこグリップしてくれるので安心して走れた。
↑7月にタイヤを購入し、走った備忘録を書いた。
追々レビューを書いていこうと思う。
・廃チューブ
今回の装備として、「パニアバック」と「ルルイパック」に荷物をまとめた
そのため「ルルイパック」を背負うことになる。
しかしながらザック重量が10kg位あるので、背負って乗っているとお尻が痛くなる。
そんなこともあって、リアに括り付けていた。
廃チューブでザックを結ぶ
これだけで安定して、緩むことは皆無。
コスパ最強だ(笑)
旅の費用
①公共交通機関(飛行機・フェリー・電車・タクシー・バス)・空港駐車場代・土産=約93.000円
②宿代(キャンプ場・みどり湯)=約12.000
③食費=約25.000
①+②+③=約13.000円
去年に比べたら、3万円程安かった。
去年レンタカー(15万)が、大きかったかな。
厳選の一枚(全20枚)
今回の自転車旅で計2.000枚近く、写真を撮っていた。
その中で、好きな写真を選んでいこうと思う。
旅の期間は12日間だが、話しが長くなる日は前編後編に分けた。
その結果、全編で20話になった。
それでは1話毎に、好きな写真と共に振り返って行く。
家を出て利尻島に到着した。
そこから利尻島一周した。
島の東西南北で、天気が目まぐるしく変わる。
中々利尻富士を拝めなかったが、夕方この利尻富士を眺めた時は感無量だった。
電信柱や電線がフレームインしてるけど、それもまた旅の一枚。
利尻から礼文に渡り、ずっとガスっていた。
展望台に上がった時、数分だけガスが取れた。
想像を絶する景色が、広がった。
これが礼文島なんだと、感じた。
アルプスの稜線(3.000m峰)歩いているけど海が見えるみたいな、不思議な感覚だった。
ガスの中歩いていても、雷鳥に会えるんじゃないかと思うくらいアルプス(みたい)だった。
夕方うすゆきの湯(礼文)へ行き、休憩所からも利尻富士は見えなかった。
緑ヶ丘公園キャンプ場へ帰っている最中、ふと横を見えると・・
夕陽当たる利尻富士が、顔を覗かせた。
1日ずっと見えなかったのに、夕方に見せてくれるんだと嬉しかった。
曇りなので朝から礼文北部へサイクリングへ出掛けた。
そして鮑古丹の集落(1軒のみ)の下にある漁港から、ゴロタ岬を見上げた一枚。
球状節理が凄くて、ここから礼文島西海岸に惹かれていくのである。
午後から最北の林道「礼文林道」を走った。
そのあと桃岩展望台へ寄った。
そこから見える、礼文林道だったり高山植物が咲いていたり標高200mに思えない景色が広がっていた。
2日目に見た礼文岳からの景色と全く違い、北西風の偏西風を受け低木と草花だけの世界に見惚れていた。
朝から宗谷バスに乗り、スコトン岬へ行く。
そこから岬めぐりコースを歩く。
写真じゃ分かりづらいが、ずっと強風が吹いていた。
西海岸は、どこも海が綺麗だった。
だが澄海岬周辺は、一段と海の青さが凄かった。
礼文島で、一番海が綺麗なスポットみたいです。
ここからも、海で泳いでいる魚が見えたよ(マジです)。
岬めぐりコースから8時間コースへと合流していく。
一気に人が減る(3人程あった)。
樹林帯を抜けて、アナマ岩の先端へ向かっていく。
そこから見た西海岸が素晴らしかった。
↑の写真は北側を撮影。
南側も宇遠内港の防波堤があったり良かったが、人工物の無い北側を選択した。
この後は、宇遠内まで海岸線を歩けるしとても楽しい8時間コースだった。
礼文林道より礼文滝を見に行った。
再び礼文林道走ったが、一昨日走った時より雲が高くて辺りが見渡せた。
思えばここ数日、西ばかり向いて写真を撮っている。
礼文水道に雲があって、利尻富士も見えやしない。。。。(チクショー)
そんなことも有り、余計に西海岸へ惹かれるのである。
つばめ山から見た波立つ波紋がすごい。
強風が造り出す風景に見惚れていた。
沖合の方へと水しぶき向かっていくのが、萌えた。
召国の一枚。
写真だと大きさが伝わらないかもしれないけど、正面の岩峰200mある。
レブンブルーの海から断崖絶壁になって、自然に圧倒されっぱなしだった。
この景色見たら、もう礼文島にメロメロなんだよな。
礼文島滞在し5日目にして、やっと晴れた礼文より晴れた利尻富士の全貌を拝むことができた。
幾度として、礼文水道に雲があったり、礼文が曇ってたり、利尻富士が雲掛かっていたりと。。。
午前中の召国といい、この景色といい、礼文最高だろぉーー。
稚内の最西端ノシャップ岬。
ここで地平線に沈む夕陽を期待したけど無理だった。。
晴れてたら利尻富士や礼文島が見えるはずなんだけど、、、
それでもベンチに座って、1時間程ボーっと過ごす(至福の時)
2年前は、こうやってボーっとする時間も惜しんで走ってたからな。
稚内を色々観光出来て楽しかった。
朝から雨で、みどり湯でお母さんや連泊者の方々とのんびり過ごしていた。
この日に限らず、毎晩みどり湯に泊まれば恒例の唄を歌う(4泊)。
この備忘録を書いてる時も、「大空と大地の中で」松山千春をリピートで流している(笑)
完全に、今回の旅の「テーマソング」となった!
稚内に来てやっと晴れ、宗谷丘陵の林道を走ってきた。
ヒグマに唸られ死を覚悟したけど、何とか危険地帯を脱出し河川敷グラベルを走る。
利尻富士を横目に、正面は地平線と海が見えて、ヒグマとばったり無さそうだし、ここは良い所(安心)だった。
9日目にして、やっと晴天で穏やかな風な気がする(絶対そうだ)。
稚内より利尻へ向かう。
湾内大橋と利尻富士が見えた(山上雲掛かるが、、)。
これくらいの距離から見ると、山肌と雄大な山容が一緒に楽しめる気がする。
明日の山歩きでも、晴れてくれと祈っていた。
無事に利尻山の頂に立つことができた。
そしてそこから見る、雲海に浮かぶ南峰とローソク岩がカッコイイ。
5時間近く山頂でのんびりしていた。
贅沢な時間だったなぁ。
利尻山西壁。
初日夕方見た利尻山の景色も良かったけど、この三眺山から見る景色もほんと良かった。
東西南北色んな方向から利尻山を見たけど、西が一番好きだなぁ。
田中陽希さんの登頂達成記念プレート。
登攀系をしていて命の危険を感じてきて、山から離れていた時期があった。
そんな時陽希さんの百名山挑戦を見て、再び山歩きをしてみようと思った。
そんなこともあって、このプレートは拝見したかった。
利尻発の便が欠航になってバタバタした。
写真も殆ど撮ってない。。
天気も気分も写真も、暗いのしかない(笑)
みどり湯に帰ってきて(4泊目)、「大空と大地の中で」を歌って皆さんと談笑した。
旅の最後に、ここへ帰ってこられて良かったなぁ(プラス思考)。
北海道最後のガラナ。
丘珠空港前のセコマで買った。
ここのセコマから旅が始まり、ここのセコマで旅を終える。
そして買うのは・・・「ガラナ」(笑)
千歳空港は付近にセコマが無いから寂しいけど、丘珠空港の特権だな。
(ふるさと納税で、ガラナ頂いたから今備忘録書きながら飲んでるけどw)
結び
今回も、「味わい尽くす自転車・山歩きの旅」が出来たかなと思っている。
季節の移ろい(高山植物を愛でる)を楽しみ、色んな景色(礼文西海岸)や多くの方と出逢え、毎日がとても充実していた。
長々と北海道旅の備忘録書きましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます。
この旅の写真を見返しながら備忘録を書き、余韻に浸り続ける日々だった。
おわり。